今週は近鉄大阪線の二上駅から屯鶴峯(どんづるぼう、154メートル)へと歩いた。その後、奈良(大和)と大阪(河内)の境、寺山(293.6メートル)を越し、大和川の南側の丘を縦走して明神山(273.6メートル)に登った。最終的に下りたのは関西本線の三郷駅だった。
屯鶴峯だが、竹内正「日本山名総覧」によると「とんつるほう」となっている。しかし、子供の頃は「どんづるぼう」と呼んでいたし、それが位置する香芝市のホームページにも「どんづるぼう」となっている。一緒に歩いた地元の権威のM君も、僕が「どんづるぼう」と発音しても異議を唱えなかった。
その屯鶴峯は白い岩(凝灰岩)が露出する丘陵である。白い鶴が屯するように見えることから、屯鶴峯と名付けられたのだろう。「どんづるぼう」と発音すると、ドジでのろまな鶴のようで、ドジでのろまな亀と対のようだが(昔、ドジでのろまな亀役の堀ちえみが主演するテレビ番組があった)。
その屯鶴峯を初めて歩き、「低いながらもややこしいコース」と思った。その後で登った西隣の低山、寺山だが、これは難易度の高い山だった。ハイキングコースではなく、そうかといって里山とは言い難く、「ほったらかし」だった。
寺山から下り、北に少し歩いて、明神山へのハイキングコースを歩いた。大和川がちょっとした峡谷をなし奈良と大阪の境を越して流れていて、その流れの南に位置する丘陵である。「何の特色もない丘だが、これもピークのうち」と予想しつつ歩き始めたのだが、実際のところ、北斜面のかなり下に大和川が流れていて、高山かと間違う眺めがある。そのうえに、明神山からの展望は抜群、奈良の名山の多くを見渡すことができた。
ということで低山ながら、岩あり、藪あり、峡谷あり、素晴らしい展望ありと、ある意味で「箱庭を散策する」的な満足感のある一日だった。
写真は明神山から見た高見山(右奥の三角形のピーク)である。高見山から左に曽爾の峰々が続いている。
2021/02/18