川北英隆のブログ

飯道山から大納言への縦走

飯道山山頂の北側から縦走の道が続いている。階段のような土のステップを下り、北尾根に入る。ハイキングコース的な表示はないが、時折、阿星山と飯道山の名が白く小さな名札のように記されている。テープもあるが、全般的に肝心の箇所にないようだ。
植林の箇所には下草の笹(ヒメザサ)が生えている。手入れのされた植林が多いようだ。広葉樹林も混じる。展望の得られる箇所もある。
すぐに尾根が2つに分かれるので、北西側の尾根に入る。大きな岩が尾根上にあり、何箇所かそれを巻く。距離は短いが以外にタフな箇所であり、尾根上から大きく下らないよう、踏み跡を確認しつつ歩く必要がある。
尾根を下り切ると峠になる。作業用だろうか、太い道(実線道)が越している。それを横切り、613メートルのピークを目指して登る。途中、振り返ると飯道山のこんもりとしたピークが見える。また、東から北西にかけて鈴鹿が立派である。
613メートルのピークには白草山の名札が付けられている。展望はない。そのピークから少し下ると、大納言と阿星山を望むことができた。この下りは簡単で、下り切るとアセボ峠である。多分、「アセモ」の方言が峠名になっているのだろう。峠の手前にお地蔵さんがあった。
アセボ峠を県道が越えている。どこから稜線の続きに取り付くのか、これが難しい。というのも、峠の西側が切通し状になっている。今回は南側、切通しが途切れる付近から尾根に取り付いた。踏み跡はなく、適当に北側の高みを目指して登っていくよりなかった。どうも車道を北に100メートルほど歩いた地点から取り付くのがいいように思えた(赤いテープがあった)。確証はない。
適当に歩いて尾根に上がると踏み跡に出る。白い砂の露出した箇所を通過し、小さなピークを越し、548メートルのピークに登る。急な傾斜の箇所もある。その548メートルのピークで踏み跡はターンするように南を向く。踏み跡が多少怪しげになる。下る途中、林道に出会う。地形図に実線路が記されているが、それが延長されているようだ。
林道を横切り、再度尾根上を歩き、峠に入る。地形図に記された破線路は苔蒸した雰囲気だった。この峠、全般的に暗く、倒木なども目立つ。踏み跡らしきものとテープをたどりつつ歩いたのだが、GPSで確認すると歩くべき尾根の北側の、小さな谷の中にいた。間違ったというので、適当に斜面を登り、正しい踏み跡に戻った。
尾根に戻ると583.1メートルの三角点(点名、宮町)はすぐである。三角点は縦走路から少し西側にあった。
三角点からは左手下に車道を見ながら下る。最後に車道に出て、大納言の最高点(596メートル)を目指して車道を歩く。車道は電波塔までである。その西側、送電塔の横を通る。その先に反射板もある。この付近が最高点である。飯道山から大納言まで2時間だった。
なお、最高点付近の北側が切り開かれ、巡視路もあるようだった。
この縦走路、アセボ峠から飯道山の間は比較的よく使われているようだが、アセボ峠から阿星山の間は通行が少ないのだろう。踏み跡の多少不明瞭な箇所もある。また9年前に登った阿星山も、北に続く道があまり明瞭ではなかった。
以上を判断材料として、大納言から北に下るルートを決めた。もう1山、烏ヶ岳を残しているので無理をせず、電波塔への車道を使ってアセボ峠に出て、そこから県道を三雲に向かって下ることにした。そう決めると、後は坦々と歩くのみである。
写真、上は大納言(中央左の丸いピーク)と阿星山(中央右奥)である。下は大納言の三角点である。最高点よりも落ち着いた感じがあった。
20210301白草山下りからの大納言と阿星山.jpg

20210301大納言の三角点.jpg

2021/03/01


トップへ戻る