川北英隆のブログ

深山の大展望へ

深山は名前のとおり大阪府にとって最奥の山である。持っている「大阪府の山」では、能勢方面からバスで杉生の上に入り、そこから車道を1時間半歩くことになっている。現在ではバスは杉生までしか入らない。どうするのか、ここから考えないといけない。
最初はガイドブックのとおり杉生から往復しようと考えた。「でも、山を越すと京都側にもバスがあるはず」と、昨秋の半国山の経験を思い出した。調べたところ、本数は少ないものの、亀岡から深山の麓、土ヶ畑まで亀岡ふるさとバスが出ている。そこで、土ヶ畑から歩き、山を登りつつ杉生に出るコースを設定した。問題は、杉生からの帰りのバスである。15.20発を逃せば2時間待たされる。そのバスに間に合うかどうかである。
なお、逆コースも可能だが、時間的余裕がもう少し少ない、全体として登りなので時間がかかる、万が一の場合にタクシーを呼ぶとしても遠いなどの理由で選択しなかった。
亀岡ふるさとバスの土ヶ畑行きは(亀岡)運動公園ターミナルを8.19に出る。朝はこれ1本である。亀岡駅南口8.01発の40番系統(園部駅西口行き)が運動公園ターミナルで接続してくれている。土ヶ畑には8.58に着く。
亀岡ふるさとバスの土ヶ畑行き、数人が乗車したが、最後まで乗ったのは僕だけだった。200円を支払い、申し訳ないなと思った。亀岡のふるさと納税を使わないといけない。
それはともかく、土ヶ畑のバス停の向かいに石段がある。それを上がる。県道が村を通って大きくカーブしているのだが、そのショートカットである。寺(宝勝寺)の境内を通り、県道の上部に出る。神社(八幡宮社)を下に見ながら県道を上がる。
先で県道が分岐する。左(西)が天王、直進すると瑠璃渓である。直進して100m程、左に「るり渓-深山ハイキングコース」の表示がある。これが登山道である。
登山道はゴルフ場の横を通る。いつもながら危険な時間帯である。ゴルフ場を過ぎると疎な広葉樹林の中の登りとなり、やがてほぼ一面のススキとなる。よく見ると笹が混じっている。ガイドブックには一面の笹のような記述があることを思い出すと、様相が異なる。笹がシカに食われてしまったのか。
ススキに覆われた小さなピークを越していく。歩く部分は霜が解け、滑りやすい。少し遠くに頂上に建つドームが見えるようになる。レーダ雨量観測所とのこと。車道が登山道の横を通るようになり、山頂に着く。
山頂はドームと神社で占められている。ドームの敷地には柵が巡らされ、扉はチェーンで閉ざされている。ただし北側には柵がないから、入ってよさそうだ。そこでドームの敷地の左(西)側を巻き、山頂に達した。三角点は神社の参道の奥、土盛りの手前にある。
展望はすこぶる良い。京都の愛宕山、皆子山、遠くに氷ノ山方面だろうか雪を頂いた山々、六甲山などが見えた。最近登った山も見えているのだろうが、すぐに確認できるほど目立った山ではない。
深山山頂からは北に下った。立派な広葉樹林に入る。750メートルのピークを越える手前は稜線が明確でなく、落ち葉も多いため、少し道を誤ったが、稜線に戻り、事なきを得た。750メートルのピークを下り、少し登り返すと730メートルの舩谷山である。前回アップした2府1県の境である。
このピークから南に下り、天王に出るつもりだった。しかし踏み跡が見つからない。仕方ないので(灌木や下草もほとんどないので)、ヤマレコの踏み跡をたどり、最初は南へ小さな尾根、その後すぐに谷に下りることにした。谷は深くなく、比較的簡単に下れた。少し踏み跡らしきものが出てくると道路に飛び出した。
これを書きながら地図を見ていて思うには、舩谷山から尾根を西に下り、鞍部から広い谷を南に下りた方が良かったのかなと。確かめていないので不明だが。
道路に出て、砂防ダム工事のオジさんに出会い、すぐに天王の村に着いた。土ヶ畑から天王まで1時間50分だった。
写真、上は南側から見た深山の山頂である。ドームが目立つ。下は深山の三角点である。
20210313深山を.jpg

20210313深山三角点.jpg

2021/03/13


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