川北英隆のブログ

日本人もまじめに働かない

先のブログで、日本人について「ラテン系と違って至極まじめに働くイメージの強い」と書いたところ、反論が来た。日本人、ラテン系と違う意味で「まじめやない」らしい。どういう意味か。
日本人、言われたことはちゃんとやる。しかし、それ以上のことをやろうとしない。「こうしろとは言われたけど、それ以上のことをしろとは言われていない」からである。言われたこと以外をやるのは、言われたことをやらないのと同じ結果になりかねない。
少し表現を変えるのなら、「蛇足」である。「余計なことをするな、そんなこと望んでいない、越権行為や」と言われかねない。「さわらぬ神に祟りなし」でもある。
日本のサラリーマンの特性として、仕事時間後も上司が残っていると、一緒に残り、帰らない。でも何か特別な仕事をするわけでもない。仕事をしているふりが多い。と、上司が急に思い出したように、「まだ残ってたんか、ほな明日の朝までにこれをしといてや」と言いつける。
上司としても帰りたいのだが、さらに上の上司が残っているものだから、どうでもいい仕事を思いつき、それをするようにと部下に命令して、仕事をしてるふりとするのだろう。
時間中も同じようなもので、日本のサラリーマンは(牛に悪いが)牛の涎のように仕事をする。チーターのような仕事ぶりではない。
ラテン系ならどうか。一緒に仕事をした経験がないものの、旅行などで垣間見た状況からイメージするに、上司が残っていてもいなくても、仕事に区切りがつけばさっさと帰るだろう。昼間、とくに急ぎの仕事がなければ「お昼寝タイム」を設けたりしかねない。
とくに個人営業の場合はこのお昼寝が重要となる。英気を養うわけだ。彼/彼女らに言わせると、頭がすきっとするから、すばらしい発想が浮かんでくるようだ。
悪口を言うのなら、日本人は慇懃無礼である。ラテン系は自分勝手である。どちらが好きかは人それぞれだろうが、決して日本的スタイルが好ましいわけでないのは確かだ。

2021/03/22


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