川北英隆のブログ

朝日山、丁塚山、西山を越え

朝日山の稜線への取り付きからロープを使って急登する。まず目指すのは、朝日山から384メートルのピークを経て南南東に続く尾根上、400メートルの等高線が円形を描くピークである。
最初はロープがあって助かったが、すぐになくなり、灌木に頼っての登りとなる。色の付いたポリプロピレンの紐(包装用の紐)がやたらと木に巻きつけられ、そのうちにネットも登場する。松茸山のようだ。稜線が近くなると傾斜が緩くなるが、灌木のヤブがうるさい。
400メートル峰付近は尾根が広く、倒木もあり、踏み跡が薄いため、ルートに注意が必要である。そのうち尾根が狭くなり、384メートル峰との鞍部を過ぎると踏み跡が明確になってくる。能勢側から上ってくる道が合わさるのだろう。ただし倒木がある。
多少急な上りを経て朝日山に着く。441.7メートルの三角点がある。広葉樹林に囲まれ、展望はない。山頂から東に尾根をたどる。実は三角点のあるピークよりも東の尾根の方が高く、460メートルある。この付近から鴻応山付近が木の間越しに見える。
460メートル峰から南に伸びる稜線を下る。踏み跡は明瞭なので迷うことはない。ただしこの稜線、427メートルの標高点の付近に大きな岩があり、その付近の踏み跡が不明瞭である。標高点を過ぎ、西に少しカーブを描くように進み、標高400メートル鞍部付近で車道に出る。朝日山に取り付くために遡った犬飼川支流沿いの車道が、ここまで続いているらしい。
鞍部から東、車道は朝日山と丁塚山を結ぶ稜線付近に付けられている。ただし、車道の痛みが激しく、狭い箇所や、こぶし大の石が敷き詰められたような箇所もある。やがて車道は稜線の北側を巻くようになり、北へと谷を下るのだが、その手前、右手(南)に稜線に登る道がある。テープが付けられている。
その道を使って稜線に出て、倒木や灌木のうるさい中を東へ、360メートルの小ピークを目指して登る。小ピークの手前に亀岡側の村に向かうらしい踏み跡を分ける。下りのルートの候補として確認しておいた。
360メートルの小ピークから北に下る。鞍部から登り返し、もう1つの360メートルのピークを越し、東に折れ、丁塚山に着く。357メートルの標高点だけで、三角点はない。植林と広葉樹の入り混じった林の中で展望もない。しかも、山頂で気づいたのだが、付近の小ピークよりも背が少し低い。亀岡側からはこの357メートルのピークが目立つのだろう。
丁塚山からどう下るのか。山頂から北に比較的明瞭な踏み跡があり、しかも新しいテープが付けられていたので、それを下ることにした。少しだけ北尾根を下り、すぐに東に折れる。植林の中の道で、ほぼ地形図の破線路どおりである。ただし倒木がある。最後は丁塚山の西北西の集落に出た。
下山後、多少時間が残っていたので、亀岡の南、西山に寄ることにした。標高206メートル、下からの標高差100メートル、そもそもは安行山(あんぎょうさん)と言うらしい。
穴太寺経由で西山の西麓に出て、南麓に回って登るのが早そうだったのでそうした。車道が付いていた。山頂から、亀岡市内や愛宕山付近の展望がある。
山頂には磐栄稲荷宮(いわさかいなりぐう)があり、その参道が北麓から登っている。それを下るのが亀岡駅まで近い。参道は溜池に出る。後は市内を適当に歩き、亀岡駅に戻った。
写真、上は朝日山の山頂、下は下山後に振り返った丁塚山である。
20210327朝日山山頂.jpg

20210327丁塚山.jpg

2021/03/27


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