城崎温泉にプチ旅行した。京都駅から山陰本線の特急に乗れば、乗換なしに城崎に着く。というか、今の山陰本線の遠距離列車だが、京都からだと城崎(駅名は城崎温泉)までしかない。では、京都の文化圏である鳥取まで行くにはどうするのか。
調べたところ、1994年に開通した智頭急行智頭線を利用する「スーパーはくと」なる特急が京都駅から出ているそうだ。つまり、城崎と鳥取の間は、今は普通列車しか走らないようだ。なお、時刻表ソフトで使うと、新幹線を姫路まで利用した結果が表示されるので、設定の変更(新幹線を使わない設定)が必要となる。
「コロナ対策としてのマンボウ(ダンスはマンボか)に従ってないやんけ」となるのだが、自己対策を行い、慎重に行動している。そもそも山陰本線の特急は空いている。城崎はカニの季節が過ぎると空く。マスクも、今年に入ってからは医療用と布との二重だし。
城崎の町は一度歩いている。大学時代の友人Oの提案で卒業旅行と称し、2月か3月かは忘れたが、山陰地方を巡った時に途中下車した。雪が降っていて寒かったので、さっさと切り上げた。
その日どこで泊まったのかは忘れてしまったが、雪のちらつく海の光景が浮かぶので、城崎を少し散策した後、そんな有名観光地に泊まる気もなく、もう少し鳥取寄りに移動したのだろう。香住もしくは浜坂(こっちが温泉もあって有力かな)だったような気もする。その後は、津山、玉造温泉、萩に泊まったと覚えているので、城崎を避け、適当に選んだことだけは確かである。
だから今回の城崎は初めてに近かった。とはいえ、川の両脇に家並みの続く風景には見覚えがあった(映像でもよく登場するし)。
旅館に泊まり、内湯はもちろん、外湯も1つ試した(7つ外湯があるらしい)。鴻の湯という城崎発祥の温泉らしい。地元の人も入りに来ていて、今回の旅行で一番「混んでいた」かもしれない。混むといっても大したことはないのだが。
温泉の湯は温泉らしくないというか、きわめてさっぱりしている。舐めてみても普通の湯との差がよくわからなかった。執筆などで長期間逗留するには、この普通の感じがいいのだろう。温泉らしい湯だと、多分硫黄臭さが集中力を削ぐに違いない。
写真は城崎の温泉寺の薬師堂である。階段を登ると多宝塔や本堂があり、ロープウェイが上がる大師山の頂上には奥の院がある。
2021/04/21