川北英隆のブログ

笠取山から青山高原へ

伊賀鉄道の上野市駅の南にあるバス停でM氏と出会った。彼は近鉄大阪線の伊賀神戸(いがかんべ)駅から伊賀鉄道で上野市駅にやってきた。そうそう、上野市駅では上野高校の生徒が降りる。書きながら思い出したのは、この高校、出口治明氏の母校でもあると。
三重交通バスの汁付(しるつけ)行きに乗り、大橋バス停で降りる。途中までお婆さんが乗っていたが、大橋まで乗ったのは我々2人だけ、その後は空で終点まで行った。
バス停から南に歩き、川(服部川の上流部)を渡り、直進して川(槙野川)沿いの林道に入る。獣避けのゲートがある。最初は植林の中、林道を坦々と歩く。標高500メートルくらいから林道の勾配が増し、ヘアピンになる。この付近から落葉広葉樹が出てくる。ヘアピンが終わり、勾配が緩くなると落葉広葉樹林が美しくなる。
再び林道が植林の中に入り、笠取山の南側を緩やかに登るようになる。道の左手(北側)上部に航空自衛隊の施設の一部が見えるようになる。そうなると来すぎである。少し手前に北の尾根に上がる踏み跡があるので、それをたどる。笠取山の三角点(828.2メートル)の手前、航空自衛隊の施設の前に出られる。
施設は鉄網で囲われ。三角点はその内側2メートルくらいの位置にある。その東側、一段高い場所(842メートル)にレーダー施設がある。という残念な状況なのだが、展望はすこぶるいい。遠くに比良と比叡、生駒・葛城・金剛、大峰の一部(?)、台高、その手前に額井などの榛原の山、音羽などの竜門山地、曽爾の山々が見えた。もちろん青山高原の南部と、そこに林立する風車も。
展望を楽しんだ後、林道に戻り、その林道をさらに100メートル少し戻る。左(南)に東海自然歩道が分岐するので、それを下る。植林の中の尾根道である。沢に下り、橋を渡る。広い道を左(東)にとり、100メートルばかり上流部へ歩き、南に伸びる沢沿いの林道に入る。途中で林道は終わり、普通の遊歩道になる。広葉樹林に入り、道の傾斜が緩やかになると青山高原の舗装道に出る。風車が間近に見える。
青山高原の稜線部には観光用と風力発電のメインテナンス用を兼ねた車道が通っている。遊歩道はその脇にある。車道が一番いい場所を占拠しているためか、遊歩道は思った以上にアップダウンがある。奥馬野の三角点(789.9メートル)の少し先までは遊歩道を歩いたが、その後は車の通行量が少ないこともあり、車道歩きに切り替えた。
ツツジはアセビや他の灌木の多い林の中にあった。ようやく蕾が膨らんだ程度で、ゴールデンウィーク頃に咲き始めるのだろう。コナシ(ズミ)は満開か、それを少し過ぎていた。
丸山の展望地からは台高の東尾根にある鋭鋒、局(つぼね)ヶ岳が確認できた。その後、車道は下り、登り返して髻(もとどり)山の三角点(755.8メートル)のすぐ横を通る。車道を離れ、髻山に登って台高から伊勢湾(津方面)の展望を楽しんだ。
写真は笠取山である。上は山頂の様子である。奥にレーダーのドームがある。下では、風車のある青山高原、その奥に曽爾の山、さらにうっすらと台高が見える。台高の奥には大峰が(重なって)見えているのかも知れない。
20210429笠取山.jpg

20210429曽禰と奥に台高方面.jpg

2021/04/29


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