川北英隆のブログ

八ツ尾山に登る

八ツ尾山方面に登るには、犬上川を南に渡るのだが、その前に大瀧神社に参拝した。県道から少し南に下り、境内に入る。神社には忠犬を祀る犬胴松や、大蛇が犬に噛みつかれて落ちたとされる大蛇ヶ淵がある。これらは犬上川の名の由来とされる。
大蛇ヶ淵は岩に挟まれたゴルジュである。大杉が手前に立ち、神々しい。一見の価値ありだ。
県道に戻って少し東に歩き、大蛇ヶ淵の上流部で犬上川を渡る。300mほど歩くと「高取山ふれあい公園」への表示があるので、その道をたどる。八ツ尾山と秦川山の稜線にどう取り付こうかと迷っていたが、とりあえずは公園の西側を通る外周路(車道)を上がることにした。地形図上、稜線まで道があり、ヤマレコにもそれをたどった跡があったから。
公園には管理棟、バンガロー、木工教室などがあった。利用者もいた。それらを過ぎ、高取山への展望コースの表示を見つつ、標高340m付近で「きのみ道」に入った。最初は林道の雰囲気だったが、左手側に舗装された林道を分けた後はハイキングコース的になった。
かつて道幅は広かったのだろうが、今は谷側に半分崩壊したり、草に埋もれたりしている。先の青龍山の下りと同様、ヘアピン状の道の付け方がまどろっこしい。とはいえ、迷うことのない一本道(一本曲道)である。ホオ、ヒトツバタゴが多く、花盛りだった。ヘアピンのおかげで沢を何回も横切るため、そこから賑やかな蛙の声も聞こえてきた。
やがて主稜から南西に伸びる稜線に上がり(505mの標高点付近)、すぐに主稜に出た。秦川山への分岐を確認した後、主稜を東へ上った。展望台を過ぎ、高取山の表示に出くわす。611.6mの表示がある。公園からの道はこのピークを目指していたと判明する。琵琶湖、伊吹、霊山方面の展望があった。
高取山からルンルン気分で下ると、すぐに分岐だった。北へ、公園の駐車場に下る道が分かれている。公園から高取山へのハイキングコースが周遊しているようだ。
八ツ尾山へは主稜線を東にたどる。分岐後、道はか細くなるものの、明瞭である。ただし、常緑広葉樹が灌木として茂り、それが道に被さっている。しかも蜘蛛の糸が多く、顔に引っかかる。稜線は下り気味に続き、小さなピークから木の間越しに八ツ尾山が見える。
八ツ尾山の西側の鞍部に着くと、そこを林道が越えている。林道を横切って尾根を東南東へと登る。植林と広葉樹が交じる急な尾根である。道の明瞭さが少し薄れ、枝道もあるのだが、その分、テープが多くなる。10分少し登ると頂上部の平坦地に着く。
少し南に下り、登り直すと、616mの山頂だった。三角点も展望もない。ツバキの大きな花が枯れ葉の上に散らばっていた。
八ツ尾山からは往路を戻った。高取山を越し、秦川山への分岐まで、スムーズだった。
大瀧神社から高取山まで1時間20分、高取山から八ツ尾山まで35分、八ツ尾山から秦川山分岐まで50分かかった。
写真、上は八ツ尾山の山頂である。下は高取山から木の間越しの伊吹(遠く、中央)と霊山(同右)である。
20210509八ツ尾山山頂.jpg

20210509高取山から伊吹と霊山.jpg

2021/05/09


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