彦根の低山を歩くと、もはや初夏である。初夏の花の咲く時期が年々早くなっているのだろうが。そんな初夏の花を紹介しておきたい。
その花の前に、他の季節感を伝えておく。
蛙が方々で鳴いていた。田んぼはもちろんのこと、山の中の沢でも鳴き始めている。サギがその蛙を狙っていて、田んぼに降りている。
ヒバリが舞い上がっていた。「空に舞い上がっていた」と書くべきだろう。単に「舞い上がっていた」のでは、そこらのホモサピエンスと変わらない。もちろん麦畑の上で、フィーチ、フィーチといつまでも鳴きながら。
ツツドリの声は4月の初めだったか、聞いた。先日も鳴いていた。カッコーの類が関西や関東にやってくるのは5月中旬頃だと記憶していたので、えらく早い。しかし、カッコー類の代表であるカッコーの声を最近聞かない。これが少し心配である。ホトトギスの声はそのうち聞くだろうが。
彦根ではなく亀岡でだが、春セミのジィーという低い声を聞いた。いよいよ夏がそこまで迫った合図である。春セミの声を聞く年があったり、なかったり。山を歩く季節と時期によるのだろう。
そして先日の彦根の山では、ホオとヒトツバタゴがたくさん見られた。ホオはともかく、ヒトツバタゴが「こんなにたくさんあるとは」と感心した。
いろいろと書くよりも花は写真を見るのが一番早い。写真をアップしておく、ホオとヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)の順である。ヒトツバタゴは小さな花の集合なので、こうして写真で見ると、「なんのこっちゃ」という程度かな。
2021/05/11