川北英隆のブログ

播但線の笠形山を歩く

播但線の山に入ってみたいと思っていた。播但線とは、播磨と但馬、つまり今の姫路と、竹田城で知名度急上昇の朝来(あさご)を結ぶJRの鉄路である。生野(いくの)の銀山の方がかつては有名だったと思うが。
播但線の山に入ったことがなかった。強いて言えば姫路から播但線を2駅乗り、姫路市内北部の山というか丘(増位山、八丈岩山、男山)を歩いたことはあるのだが、それらを播但線の山と言い張れば、笑われること必定である。
今週の山として歩いたのは、正真正銘、播但線の笠形山(939.2m)である。実は直前まで、同じ播但線なのだが、別の山を歩こうと思っていた。しかし背が低く、6月の山ではないと思いつつパソコンで地形図を動かしていたところ、笠形山が出てきた。標高もある。調べたところ、一等三角点の山だとも判明した。それならと、出かけた次第である。
もっと本当のことを言うと、播但線の山でそもそも登りたいと思っているのは笠形山のさらに北にある。しかし、その山の最寄り駅である生野まで、京都からは遠い。当日京都を出ると10時過ぎにしか着かない。そこで、どうしようかと悩みつつ(近くに宿泊してもいいなと思っていたのだが、コロナが勃発したこともあり)、今日に至っている。
天気が問題だったため、前日の夕方まで悩んだ。昨年6月の金沢の山でのような土砂降りに遭い、ずぶ濡れになるのは嫌だ。17時に気象庁が出す天気分布予報によると昼頃まで笠形山付近の天気はまあまあ、ただし午後に雨(多分、俄雨)だった。早いうちに山頂から下り、雨が降りそうだったらタクシーを呼ぶことにして、笠形山に向かった。
京都からどう行くのか。姫路に出て(東海道本線・山陽本線もしくは新幹線)、播但線に乗り換える。笠形山の最寄り駅は福崎駅か寺前駅である。9時過ぎに着く。
駅からのバスを探したのだが、グーグルマップで出てこないし、出てきたとしても本数が日に2本とかである。山歩きには使えないので、タクシーしかない。
福崎よりも寺前の方が駅から登山口までの距離が近い。駅にタクシーがあることを確認し、寺前駅で下車した。登山口は笠形山の西、グリーンエコー笠形というリクリエーション施設の最上部にある。
そこから笠形山まで登山道がある。多少わかりにくい箇所があるものの、ハイキングにプラスアルファ程度だった。笠形山からは寺前に戻る予定にしていたが、時間が余り過ぎるように思い、福崎駅に予定変更した。南に尾根をたどり、笠形神社に下り、そこから参道の丁目の石仏を見ながら上牛尾に下りた。ハイキングコースである。
登山口付近からバスはあるのだが、やはり時間的に使えなかった。体力が残っていたので福崎駅まで歩いた。村に出てから13キロある。
駅への途中から、笠形山付付近かさらに北からか黒い雲が湧き、天気分布予報通りの空模様になった。その黒雲に追われるように急いで駅を目指した。最後に少し傘を使う程度で済んだ。
俄雨のもたらす風が涼しかった。姫路で土産(焼きあなご)を買い、京都に戻った。
寺前側の登山口から上牛尾の登山口までちょうど3時間、そこから福崎駅まで2時間かかった(涼しかったのと下りだったので早く歩けたようだ)。
写真、上は笠形山の山頂である。一等三角点と、背景には千ヶ峰(右)、段ヶ峰(中央)が写っている。生野の山である。下の写真はキイチゴである。まあまあ美味かった。
20210624笠形山三角点.jpg

20210624キイチゴ.jpg

2021/06/24


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