高御位山でゆっくりと昼食を取った後、尾根を西へたどった。すぐに天乃御柱天壇なるモニュメントを過ぎ、尾根は北西に向く。ここまでは緩やかなのだが、尾根が再び西に向くと、岩場の多い斜面を下ることになる。遠くに桶居山の鋭い三角形が展望できる。
標高180mの鞍部まで下る。高御位山の山頂が299.7mだから、大した標高差ではない。ただし小さなアップダウンが続く。
この鞍部から登り返すと、標高240mの小ピークの少し手前に桶居山への分岐がある。ついでだからというので、分岐のすぐ上のピークを越し、もう一度登り返して264.0mの三角点のあるピーク(鷹ノ巣山の東峰)に出た。東峰から高御位山がよく見える。なお、鷹ノ巣山と呼ばれる岩峰は東峰のもう1つ先なのだが、高さは東峰よりも低い。
分岐に戻り、北の稜線をたどる。これまでの道と比べて歩かれていないものの、それでもよく踏まれていて、人気のコースだとわかる。
距離にして200mほど尾根を緩やかに下ると、道は左手に折れ、一瞬谷に向かう。直進方向にも踏み跡が続くので、要注意である。
下って北西の尾根に入る。しばらく細かなアップダウンが続く。7つくらいコブがあるだろうか。最後に大きく下り、林の中の峠(標高130m)を越す。喉を潤せる水場があるのではと期待したが、岩場から染み出した水が凹みに溜まっている程度だった。
北西に向かって登り返す。稜線に出て、南西に緩やかな尾根を登り、送電塔を過ぎ、240m峰の北の肩で分岐を右手(北西)に折れる。もう1つ送電塔を過ぎ、221mの標高点のピークを越し、小さなアップダウンを経て桶居山、247.3mへの最後の急登になる。一枚岩状の登りである(昨日にアップした稜線)。
桶居山には三角点があるだけだった。展望とかすかな南風を楽しんだ後、西に下った。下りにはごつごつした岩の塊があった。桶居山の西と東では岩の状態が異なっているわけだ。
その先も尾根上のアップダウンが続くものの、下りが多い分だけ楽に感じた。ただしウルシが道端にあり、注意が必要である。
標高150m付近で露岩地帯に出る。桶居山の西尾根の突端である。北に少し振るように少し進み、南西に振るように灌木帯を下る。下に住宅地が見える。最後は小さな竹藪に入り、すぐに深志野の登山口に出た。
後は御着駅に出るだけである。列車の本数だが、16時台には1時間4本あった。余裕が少しあるので、途中見つけた自販機で飲み物を買おうと思ったのだが、投入した小銭がことごとく拒否された。ということで飲み物の入手は姫路駅までお預けとなった(ワン)。そのおかげでビールにありつけたのだが。
なお御着駅付近には国分寺跡がある。この付近が播磨国の中心を形成していたのだろう。
写真、上は高御位山の西尾根から見た鷹ノ巣山(中央左)と桶居山(遠く、中央右)である。2つとも尖っている。下は鷹ノ巣山からの高御位山である。
2021/07/09