川北英隆のブログ

祇園祭宵山の京都

本来であれば今日が祇園祭の宵山であり、一番賑わう日である。しかし今年も昨年に続いて山鉾巡行がない。「伝統の継承」のため、組み立てられた山鉾ともあるのだが(全貌は知らない)、「(コロナやし)誰も来ないで」とのことらしい。
そんな中、家で仕事をしていると、近くで祇園囃子が聞こえてきた。三条通で何かしているのかと思い、「忙しくないし、少し見てみよか」と、音の方に向かって歩いた。
すると、三条通り近くのマンションの玄関で祇園囃子をやっていた。本物で、月鉾だった。いわゆる日和神楽だろう。日和神楽とは、翌日の山鉾巡行が晴天でありますようにと祈念するものとされている。今年の明日はないのだが、スポンサーのために、また練習のために繰り出したのだろうか。
前にも書いたように、わが町内にも日和神楽が来るのだが、今年は何もないようだ。山鉾巡行がないので、対応は山や鉾、それぞれに委ねられているのだろう。
とはいえ、祇園囃子はなかなかである。関西の梅雨も明日、明後日にでも明けそうだし、クマゼミも鳴き始めたし、本物の祇園囃子も聞けたことだし、通常に少し近い今年の夏が始まろうとしている。
写真はその月鉾の日和神楽である。
20210716月鉾の日和神楽.jpg

2021/07/16


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