ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)の花を見に行った。昨日のニュースに京都府立植物園で咲いたとあった。今日で終わり(枯れる)とのことなので、朝に出掛けた。
京都新聞ニュースには次のようにある。
「今回開花したのは2013年に植えた株で、葉が枯れるのを繰り返して球根が成長」「6月1日に新たな芽が出て、7月15日には高さ約2.3メートルまで急激に伸びた」「同日午後5時ごろから、植物を包む花びらのような仏炎苞が緩み」「約9時間半後の翌16日午前2時半ごろに開花宣言」と。
インドネシア・スマトラ島に分布するサトイモ科の球根植物で、食べているコンニャクと同じ類である。姿も花も(花は見たことないが)コンニャクと似ている。
ウイキペディアからたどり、コンニャクメーカーのHPに入ると次のことがわかる。
コンニャクは約5年に一度、濃い赤紫色の花を咲かせ、それは同じサイトモ科のカラーや水芭蕉に似ている。花が咲くと腐臭がする。
今日行くと、すでに臭いは終わっていた。京都新聞によると「開花後しばらくは、長く伸びた花の中央部が39・2度まで発熱し、水蒸気とともに強烈な腐敗臭を放っていた」とか。残念なのだが、係員が綿の中に臭いを染み込ませていて(花から立ち上る水蒸気を集めたのかな)、嗅がせてくれた。腐敗臭と言えば確かにそうなのだが、揮発性の爽やかさも少し感じた。
植物園では1993年から種を蒔いて栽培を始めたそうで、約30年がかりの花になる。花が咲いた後、全体が枯れるらしい。
花の咲いた株以外にもショクダイオオコンニャクが植えられていた。今年の成功により、今後は数年に一度、花が見られるかもしれない。なお、花は関西で2例目、日本では21例目だそうだ。
写真はそのショクダイオオコンニャクの花(左)と、花の咲いていない株(3株)である。大勢が見に来ていたので温室に入るまで30分以上並んだ。6人で30秒の見学時間の制限だった。
2021/07/17