川北英隆のブログ

武奈ヶ岳に登る

今津駅から小浜行きのバスは7.05が始発、湖西線の始発に乗れば間に合う。バスには僕ともう1人乗ったのだが、その1人が早々に降り、僕もトンネルをくぐる手前で降りたため、福井側へは無乗客になった。降りる時、運ちゃんが「どこに行くのか」と話しかけてきた。
保坂のバス停は2つの国道の交差点の少し北にある。交差点まで戻り、右(西)の車道に入る。国道367号線、大原を経由して京都までの街道である。地図を見ると京都のメイン、烏丸通りも367号線だった。
保坂の村は完全に過疎に思えた。早朝だったこともあろう。郵便局を過ぎ、昔の街道の交差点になる。水坂峠へは右に折れ気味に坂を上がる。途中、金比羅宮と庚申塚の案内板がある。かつて賑わった小浜から京都への街道の目印なのだが、対岸にあるはずの史跡は苔むした感じで、建物らしきものは見えなかった。
採石場を過ぎ、水坂峠になる。植林の中、右に高島トレイルの標識がある。それがなければ「本当に道かいな」と思う程度の踏み跡である。先週の千葉館山のジャングルを思い出しつつ、草のかぶさった踏み跡を、時には倒木を越してたどる。どうなることかと思ったが、じきに踏み跡が確かになり、尾根への登りになる。後は植林と広葉樹の入り混じった林の中を登っていく。小さな下りも混じる。途中木の間から、武奈ヶ岳の一角らしき姿も見えた。遠くて大きい。
急登を経て680m地点の赤岩山分岐に着く。右(東)の踏み跡に入れば赤岩山の三角点(740.1m)を越して石田川ダムの少し上に下れる。今回は先が長いし、地形図に山名もないのでパスした。
分岐から先は長い上りである。尾根は灌木だけの部分が多くなり、日差しを直接浴びる。背の低いリョウブとサルトリイバラが多い。琵琶湖方面の眺めがせめてもの救いか。
武奈ヶ岳の山頂は広く、かつ高木がほとんどないので、どこで休もうかと少し苦労する。それだけに展望には恵まれている。三重岳が大きい。少し北側からは小浜方面と、その手前に三十三間山の長くて禿げた稜線が見える。それらを眺めながら少し早い昼食にした。
バス停から武奈ヶ岳まで2時間10分かかった。
写真、上は武奈ヶ岳の登りからの琵琶湖と比良である。下は武奈ヶ岳山頂である。奥に三重岳が見えている。
20210722武奈ヶ岳登りからの琵琶湖と比良.jpg

20210722武奈ヶ岳山頂.jpg

2021/07/22


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