最近感じるのは千円札の汚さである。地方の誰も行かないような山に遠征する。そこでタクシーやバスに乗るから、千円札を用意していく。交通系ICカードの使えないケースがままあるから仕方ない。でも「きちゃない札」をさわりたくない。
日本の札は発展途上国の札と比べて非常に綺麗だと思っていた。しかし最近の千円札を見ると、発展途上国に少し接近したかなと思ってしまう。煮しめたような千円札に出会わないだけ、まだ日本がましなのだが。それと一万円札は綺麗である。
そこで日銀のHPに入り、新札の印刷枚数を調べてみた。
すると全体としての印刷枚数は最近では30億枚だそうだ。その内訳では、一万円札が9億枚、五千円札が4.1億枚、千円札が16.9億枚となっている。忘れただろうが二千円札というのもあって、0枚である。
その内訳の推移を見ると、一万円札が減らされつつある。1千円札もどちらかというと減らされている。その代わりに五千円札が増えている。合計枚数はこの8年間変化ないものの、それ以前と比べれば減っている。
日本の札のデザインが2024年度の上半期をめどに一新されるそうだ。その準備として印刷枚数を絞り込んでいる可能性もある。古いデザインの札は新デザインが登場した後、数年後に廃棄される運命にある。だから余りたくさん刷っても無駄だと、日銀が思っているのかもしれない。
何が真実なのかは判然としないものの、千円札がきちゃないのだけは厳然たる事実である。後2年少し、付き合わないといけないのだろう。
2021/07/29