川北英隆のブログ

日本コバから白鹿背山へ

日本コバの山頂で小休止の後、山頂広場の北西側から西尾根の縦走路に入った。広葉樹林の中の明瞭なルートであり、「周回コース」との名札が木の幹にある。日本コバに東側から登るルートのサブコースらしく、赤いテープも多い。
小さなアップダウンを経て(2つ目の)910mの等高線のピークに上がる。894mの標高点のピークが左下に見える。この910mの等高線の奥の箇所で周回コースを北に分ける。日本コバの西尾根縦走の本格的スタートだ。
周回コースを分けた後は赤テープが少なくなるが、踏み跡はほぼ明瞭だった。植林が出てくる。分岐から少し下り、直後の890mの等高線の先で南側の尾根に入り込まないようにだけ注意すればいい。登り返すと尾根上に大きなブナも登場して「なかなか雰囲気のいいコース」と思えた。
ところが、880mの等高線のあるピーク先端から北向きに大きく下って以降、道が怪しくなった。852mの標高点付近からは、踏み跡に倒木やらアセビ、サルトリイバラなどがかぶさる箇所が多くなり、どう歩くのか時折不明になる。その度に尾根と思える付近を適当に歩き、地図で方向を確かめないといけない。すぐに踏み跡は出てくるのだが。
赤いテープが時折付けられているものの、不明瞭な箇所のテープはえてして明瞭になってから付けられることが多いので、「正しい選択をした」との確認の意味しかないに等しい。
この踏み跡の様相が一変するのは東尾根の最低鞍部、690mの等高線付近からである。送電線が3系統尾根を越すため、その巡視路として道が整備されている。もっとも、最初の送電塔を越えた先に車道が付けられ、縦走路が分断されている。このため、しばらくはその車道をたどり、適当に尾根に戻ったところ、尾根上の道は明瞭だった。
日本コバからの長い尾根が西向きから南向きに変わる750mの等高線の手前で、綿向山から雨乞岳方面の展望があった。また北側には、遠くに伊吹、霊仙の姿があり、鈴ヶ岳と御池が比較的近くに見えた。すべて送電塔と送電線の隙間にあるのだが。
その750mの等高線のピークを越し、道はすぐに南に向きを変える。その後、小さなアップダウンを経て755.4mの三角点のあるピークに着く。白鹿背山(はっかせやま)もしくは東光寺山との名札があった。
上の写真は雨乞岳(中央奥、手前の丸い山の上からほんの少し頭を出している)と綿向山(右)である。雨乞岳(1237.7m)は鈴鹿山脈の中で2番目に高い。一番高いのは御池岳(1247m)である。下の写真は白鹿背山の三角点である。
20210814雨乞岳と綿向山.jpg

20200814白鹿背山.jpg

2021/08/14


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