白鹿背山からで道が分岐する。右手に下ればすんなり平地に下りられるようだ。送電塔の巡視路になっていそうで、整備も行き届いていると思える。今回はそれではつまらないので、左手へ折れ、尾根の縦走を続けた。
白鹿背山ではじっくりと休めなかった。というのも蚊が多かったから。虫除けを塗るのだが、塗れていない肩とか袖の下とかを刺される。靴下の上からも足首を刺された。今回はヒルを見かけなかったので二重苦にはならなかったのだが。
白鹿背山から下り始めると、西尾根でくぐった3系統の送電線をくぐり直す。その途中、綿向山、雨乞岳、日本コバらしきピークと、琵琶湖方面を展望できた。
3つ目の送電塔のあるピーク(760mの等高線)はその少し西側を巻き、その後に小さな沢に向かって下り、707mの標高点のあるピーク(明神山)に登り返す。この登りはなかなか急だが、巡視路なので階段が付けられているので問題ない。
巡視路は明神山の南側、690mの等高線のピークで終わる。巡視路は西へ、縦走路は東(左)に折れる。その後もアップダウンが続く。途中、「八大龍王雨?明神社」の小さな祠があった。はてなの部分はくずし字で、多分「龍」だろう。この箇所から505mの標高点のある尾根が南西に伸びているから、麓の村人が雨乞いに登ってきたのか。
この先、630m付近まで下って大きく登り返し、684.8mの三角点のあるピーク、高野(たかの)山に着く。このピークから高野町(高野神社)までは地元が設定した登山コースになっている。下りが続く。
とはいえ、以前はともかく最近はあまり使われていないようで、道が溝状になった箇所も多く、また小さな倒木がかぶさって歩きにくい。途中から綿向山と雨乞岳の前衛や鈴鹿主稜の一角が見え、せめてもの気分転換になる。
道は320m付近で尾根から東へ外れ、比較的広い道になる。すぐに再度尾根を越し、北西に下るようになる。しばらく下った後に、「尾根を南に下る予定だったのに違う」と思ったものの、荒れているが広い道なのでそのまま下ることにした。
高野町の上部で実線路に出た。高野山登山口の新しい表示がある。その実線路を南に戻り、永源寺入口に出ることにした。実線路が大きく北にカーブする付近に永源寺口に向かって下りる道があるはずと思ったが、それらしきものはなかった。
カーブ地点に水道施設があり、その裏手に回ると、導水管が村に向かって下りている。その横に薄い踏み跡(導水管の設置用か)があったので、それを下った。最後は獣避けの柵がある。柵を乗り越えないといけないのかと覚悟したが、出入り口が設けられていた。墓の横から人家に出て、村中の細い道を下り、車道に出た。永源寺のバス停はすぐだった。
予定よりも早く下りたのでバスの時間を確認しようとしていると、八日市方面行きのバスが通った。永源寺を参拝するつもりだったのでパスした。30分後に次のバスがあった。
永源寺は立派な山門と本堂、その他多くの建物のある寺である。井伊家の墓所があるから栄えたのだろう。
上の写真は高野山の三角点、下は永源寺の山門である。永源寺は紅葉で有名だそうだ。確かにと思えた。
2021/08/14