前から思っていて書けていないのが、日帰りで夏の低山を歩くときの服装や装備についてである。僕のスタイルなので、「これでなければ」とは言わない。参考程度である。
まずは服装から。上はユニクロの速乾性の高い(そう書いてある)シャツ、下は同じくユニクロの化繊系のズボンである。夏なので何でもいいものの、乾きやすさをメインに据え、選んでいる。
汗をかくと速乾性を強調したユニクロのシャツでも濡れてしまうので(速乾と違うんかいなというとこだが)、帰り用の着替えも入れている。ユニクロのズボンは足首部分が細すぎることを除いてなかなか良かったのだが、今シーズンは売り切れたらしい。ついでにズボンの下だが、これも化繊系が乾きやすくていいだろう(といっても、やはり簡単に乾かない)。
靴はトレッキング用の足首部分の短いのを愛用している。具体的にはスポルティバ(イタリア製)の靴である。他の物も使っていたが、スポルティバに出会い、ビブラム底だし、僕の足にピッタシなので満足している。もっとも靴が足首を覆っていないため、捻挫しやすい欠陥がある(そこは技術と力とでカバー?)。
靴下はユニクロ製である。長いのを履き、ヘビやヒルの危険がある時にはズボンの上に履くようにしている。ヘビのリスクがかなり高いなと思うと、スパッツを準備して出掛ける。
歩きに関連してストックを持参している。かつてはストック嫌いだったのだが、膝を痛めてから持参を始めた。ところが、草むらに入る場合のベビ対策に役立つし、野犬やイノシシが出てきた時の武器にもなるような気がして、最近では愛用している。
愛用しているストックは3折りタイプである。ザックに簡単に入るため、電車などでも遠慮なく持ち込めて便利である。買ったのはCOVACUREという中国産である。2本セット(普段、利用するのは1本のみだが)で3000円しない(アマゾン価格)。これこそ山用品屋で買うのがアホらしくなるくらいに安い。
品質は(最近買ったことのない)山用品屋の物とほぼ変わらない。「ほぼ」と書いたのは、ストックの長さを調節するためにネジで留め具を固定するのだが、そのネジのメッキ部分が少し錆び始めてきたから、安物だけのことはある。買ってから2年以上経過しているが。
夏山に入るには虫除け、日焼け止めが必需品となる。日焼け止めはともかく、虫除けは低山になればなるほど必要だろう。とくにユニクロのメッシュ状のシャツだと、虫が大喜びする。そこで虫除けをシャツにも塗り込むのだが、塗り残し部分を狙われるし、汗で成分が流れてしまうので、時々塗り直さないといけない。それに飢えた虫だと虫除け成分を物ともしないような状態になり、どうしようもない時がある。
ザックは比較的大きめのものを背負っている。40リットルだったと思う。最近のザックは軽いので、多少大きくても重くない。大は小を兼ねるとの思いだ。ここ20年近くいろいろメーカーを渡り歩いたが、今は元に戻り、ミレー(フランス)のものである。他のメーカー(ブランド)に比べ、山歩き用として一番工夫されているし、素材もまともだと思う。正直なところ、お勧めである。
その他、汗拭き用のタオル、ポリの袋を数点(濡れた物を入れられる)、軽い傘(日傘としても使う)、非常食を兼ねた飴、これらを常時リュックに入れている。以前はライフツールを入れていたが、最近は山菜用のハサミか(ほとんど役に立っていない)。
後はスマホである。歩く山域の地図を事前に取り込んでいる。そのスマホ、現地で地図を頻繁にチェックした場合にバッテリーが不足する。そこで予備のバッテリーが必需品となる。使っているのは軽めの中国製である。安いし、今のところ不具合もない。
計画はプリントアウトして持参しているが、同時にPDFに変換してグーグルドライブにアップしている。時刻表などにリンクを張っておくと、そのサイトにすぐアクセスできる。
小銭や1000円札も必需である。地方の鉄道やバスではICOCAやSuicaなどのICカードを利用できないことがある。タクシーに乗ると、1万円札などに対して釣り銭がないこともある。そこで小物整理用のビニール袋を財布代わりにしていて、そこに小銭や1000円札を貯め、山に持参する。
そんな程度か。場合によっては帽子やサングラスも用意するか。
忘れていたのが水分補給である。夏用にはポカリスエットの粉を「規定」の倍近くに薄めて持参している。それに加え、長い歩きでは「純粋の水道水」を少々である。「水は多めに持参するのがいい」というのが最近得た教訓である。
後は好みでいろいろと。昔はピールなんかも持参していたが、最近の山の中は禁酒である。
2021/08/26