川北英隆のブログ

赤目四十八滝を歩く

赤目は奈良県ではなくて三重県である。といっても境界は微妙で、歩いたコースのうち、長坂山周辺では奈良県側に越す箇所があり、長坂山は県境にある。滝もまた、荷担滝から上は左岸(沢の南側)が奈良県である。管理しているのは三重県の名張市のようだが。
赤目滝のバス停でタクシーを降り、歩き始めた。土産物屋を外れ、少し歩くと料金所(日本サンショウウオセンターに付設)になる。この付近は湧き水が何箇所かある。岩場が多いからだろう。
その先から滝が始まる。左岸(南)が大きな岩場になっていて、そこにも滝の名が示されている。雨が降ると大きな滝になるのだろうが、今回は岩が水で湿っている程度だった。
赤目四十八滝には目立つ五つの滝(赤目五滝)がある。下流から、不動滝、布曳滝、千手滝、荷担滝、琵琶滝である。ちなみに全体の滝の数は、名前が付けられたのを数えても48よりはるかに少ない。
赤目滝のマップはネットで見られる。
渓流に沿って遊歩道が整備されている。トイレも途中に2箇所あり、気軽に滝巡りのハイキングができる。とくに布曳滝までなら小さな子供連れでも可能である。布曳滝から先は狭い階段の道が何箇所かあるので、シーズンには行き違いが大変だろうが。
赤目四十八滝は巌窟滝が最後である。道の整備もここまでである。山歩きとしてはさらに先へ進め、曽爾高原を流れる青蓮寺川の中流部に出ることができる。ただしバス(名張からの三重交通バス)は季節運行(10月と11月)である。
今回は滝を見ながら巌窟滝まで歩いた。料金所が開いたと同時に我々を含めて5人がコースに入ったと思う。レインジャーも整備状況を確認がてらゆっくりと歩いていた。
巌窟滝で小休止の後、荷担滝と布曳滝の中間地点(布曳滝寄り)の百畳岩まで戻った。暑い時期であり、また三重県に緊急事態宣言が出されたのだが、夏休み期間中の土曜日だから、渓谷を上ってくる人に多く出会った。
百畳岩の少し下流部に長坂山への登山口がある。表示もあり迷うことはない。最初は痩せ尾根の上に付けられた階段を登る箇所もあり、子供連れだと大変だと思える。
追記:曽爾高原方面へのバス、10月と11月は臨時増発でした。普段は名張と曽爾高原の先、山粕西の間をバスが運行していて、1日5便あるようです。名張駅の?番乗り場から出ます。
写真、上は荷担滝を横から見たものである。下は偶然見つけたイワタバコである。赤紫の花はほぼ咲き終わっていた。付近には何株もあった(上部にも写っている)。
20210829荷担滝を上から.jpg

20210829イワタバコ.jpg

2021/08/29


トップへ戻る