川北英隆のブログ

海津大崎から東山へ

琵琶湖の北海岸の朝は気持ち良かった。最短距離でと思い、マキノ駅から西浜に向かったのだが、むしろ多少遠回りでも高木浜に出て、西浜、海津と歩くのが良かったかもしれない。
海津大崎への半島は桜の名所とのこと。半島に付け根に桜がたくさんあった。シーズンには混むらしい。その先に観光用の施設らしき建物があるのだが、コロナの影響なのか、それとも所有者の読みが外れたのか寂れていたし、1つは貸別荘だったのが廃業したようだった。一方の海岸では魚釣をしている何人かの姿があった。
大崎の手前に大崎寺への石段がある。車道は大崎の手前でトンネルとなる。寺の石段を上がり境内に入る。入口に「環境維持のため100円の浄財を」とある。「浄財、英語ではマネーロンダリングかな」と思いつつ、財布から100円を出そうとしたら、最初に10円玉を掴んでしまった。「これも何かの思し召し」と110円を浄財用の筒に入れた。
本堂、阿弥陀堂を経て大崎の真上らしき場所に出る。岩の上である。竹生島が近い。
そのすぐ手前に山に上る道を見つけたおいたので、それに戻った。目印などは何もないが、「これしかないやろ」というところ。常用広葉樹林の中、火山岩質の砂利で滑りやすい急斜面を、足場を探し、木につかまりながら登る。少し登るとテープがあり、一安心である。尾根道になる。
一旦傾斜が緩むが、再び急になる。光の届きにくい林の中のため、メクラグモ(差別用語?)、大きなヤスデなどが歩いていた。踏み跡は必ずしも明確ではないが、テープが適当にあるので、正しく歩いているのかどうかの確認になる。
483mの標高点のある小ピーク(平坦地)の手前で落葉広葉樹林に変わる。とはいえ純林ではなく、そのすぐ上で左手(西側)が植林に変わる。尾根が2つの樹相の境界になっているわけだ。またこの小ピークから先、尾根が広くなるので、樹相の境界が目安としてありがたい。
小さなピークを越し、東山の山頂に着く。ここまでの登りは展望がほとんどなかった(最初、東側に林の切れる箇所はあったが)。東山の山頂もまた594.9mの三角点だけだった。湖面から500m以上の登り、多少の手応えがある。
写真は東山の山頂である。林が美しく、小休止のお供をしてくれた。
20210902東山.jpg

2021/09/02


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