川北英隆のブログ

峯山を越して永原駅に

東山から北西に下る。尾根が広いので、まずは方向を確認した。登りと同様、踏み跡がそんなに明確でない上に、下りだから注意が必要である。
東山の北西のピーク(570m)に上がる。東山北峰と呼ばれるのだろうか。ここで主稜の向きが北東に変わる。しかも下りの踏み跡が少し不明確である。
鞍部に下り、登り返すと広いピークに出る。566mの標高点のあるピークである。草原になっていて、西端に錆びた反射板がある。東には竹生島が見える。
ピークに人間臭さがあるので気を許したいところだが、ここからの下りが紛らわしい。というのもその先、稜線の左側(北もしくは西)は落葉広葉樹林、右側が植林になっていて、その植林の大きな木が何本も倒され、稜線の踏み跡に被さっている。台風の被害だろう。倒木を避けるために踏み跡が入り乱れている上に、稜線が非常に広く、進む方向を見失いやすい。一番注意深く歩かないといけない箇所だった。
566mの標高点のピークから下り切ると、尾根は再び明瞭になってくる。といっても倒木は依然として多く、その手前で踏み跡を探しながらの歩きが続く。
531.8mの三角点のピークも、そんな稜線上のピーク1つである。三角点は倒木に阻まれ、隠れるようにあった。奥に峯山のプレートが掛かっている。国土地理院の三角点の情報によると、東山の三角点名が「峯山」であり、531.8mの三角点名が「東山」とのこと。つまり名前が入れ代わっている。
それはともかく、峯山のプレートのあったピークから先に進むと、踏み跡が比較的はっきりしたように感じた。里が近いからかもしれない。倒木が覆っている箇所は依然としてあるのだが、紛らわしさが少なくなった。
493mの標高点のピークを過ぎ、稜線が東を向くようになると万路越への分岐である。稜線上を東に向かい踏み跡が続いているものの、多分分岐を見逃して踏み込んだのだろう。493mのピークからほとんど下らない箇所に、左手(北)へと戻るように分岐がある。テープが多いのでわかる。ただし道標はない。
分岐から北に下るとすぐに送電塔に出る。北西方向、遠くに乗鞍岳(865.1m)が見えた。その先、万路越までも近い。峠から東へ植林の中の道を下る。よく踏まれた、それなりの幅のある道なのだが、谷が近づくと荒れてくる。かつての里と里を結ぶ峠道も、今は使われていない証拠である。
しばらく我慢して下る。やがて傾斜が緩くなり、県営林の表示まで下ると林道になる。最後に獣避けの柵を通過し、黒山の村に入る。馬を飼っている農家がある。と、電車の通過する音から、列車のことを思い出した。時計を見ると、1時間に1本の湖西線、京都方面行き列車の発車時刻が近い。ぎりぎり間に合うと判断して永原駅まで急いだ。その甲斐あり、11時45分発の姫路行きに間に合った。
写真、上は峯山の三角点である。下は黒山で見かけた子馬である。近くに白い毛並みの母親(?)がつながれいた。
20210903峯山.jpg

20210903子馬.jpg

2021/09/03


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