川北英隆のブログ

岩屋山から白木谷山へ

広葉樹林の中の岩屋山の最高点(680m)から下り、登り直すと670mの等高線のピークである。ここで尾根が2つに分かれる。南東に進めば持越峠、北東は薬師峠である。どちらにも同じような踏み跡が付いていた。
この570mの等高線のピークの北の端には壊れた石塔があった。北東尾根を少し下るとすっかり壊れた社がある。岩屋山との名前があるから、岩屋の村にある志明院の奥の院だろう。壊れた社から少し歩くと、648.9mの三角点である。
さらに下り、薬師峠に着く。六体のお地蔵さんが以前(調べると15年前)と同じように祀られていた。志明院の奥の院と異なり、花を手向けた跡もあった。
しかし、峠からの下りが酷い道だった。かつての参拝道が荒れるに任せてある。以前通った時も沢沿いの荒れた道と思った記憶があるので、最初は驚かなかった。そのうち道が完全な沢になり、半分崖状になった箇所を下りたときには、「これが京都市のハイキングコースかいな」と思ってしまった。というのも、薬師峠を経て登る桟敷ヶ岳は、岩屋付近に住んでいた惟喬親王が遊んだとされる由緒ある山だから。そんな半崖状の箇所が2箇所ある。
荒れた沢沿いの道から開放され、志明院に出る。この寺も荒れていて、以前感じたのと同じ「気味悪さ」があった。入るには拝観料が必要らしいが。
志明院からは車道を下り、2週間前に見た惟喬神社を拝んだ。すぐ下の雲ヶ畑岩屋のバス停でちょうど12時、ベンチで昼食にした。
昼食後、雲ヶ畑出合まで車道を歩く。観光客を迎える準備か、車道のガードレールを拭いている人がいた。地図を見るとこの付近から、沢は鴨川と呼ばれているようだ。
出合でその鴨川を渡り、持越峠越えの車道に入る。この峠道で自転車を複数台見た。雲ヶ畑付近は人気のコースなのだろう。白木谷山方面を見ながら車道を登り切ると持越峠である。峠には岩屋山の南東尾根をたどる道が下りてきているはずだが、わからなかった。
峠の手前から、南に分かれる林道に入る。道にロープが張られ、車は入れない。後はその林道をたどればいい。よく使われているようで、しっかりしている。峠から少し登ると、谷を隔てた向かいに半国高山が大きかった。その北に岩屋山へと続く尾根も見えた。
林道は、巻くようにして白木谷山の北尾根に上がっていく。稜線に出るとじきに白木谷山である。565.4mの三角点は、林道から左手に入ってすぐの場所にあった。頂上からの展望はないが、少し下がれば比叡山方面が見えた。
写真、上は岩屋山の山頂(最高点)、下は白木谷山の山頂である。
20211005岩屋山.jpg

20211005白木谷山.jpg

2021/10/05


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