川北英隆のブログ

白木谷山を経て向山を越える

白木谷山から氷室の村までは退屈なコースだった。ピークもないし、疲れが出てくる頃だし、道もそれなりに整備されているし。
白木谷山からも林道を歩いた。稜線沿いに歩いてもいいのだが、道の状態を考慮すると、多少遠回りでも結果して林道のほうが早いと思えた。林道は稜線の下を縫うように付けられている。標高500m付近で再び稜線上に出る。この付近から比叡山方面が再び見えた。
稜線に出て南に歩くと、すぐに林道が終わる。後は広葉樹林や植林の交じる尾根伝いの道になる。倒木のある箇所もあり、アップダウンもありで気は抜けないのだが、山慣れていれば問題はない。一箇所、道の崩壊箇所があり、迂回路を通るが、これも表示がある。
もっとも氷室の手前、486mのピーク付近で道が分かれ、どう氷室に下るのか迷った。486mのピークに少し向かい、すぐに南に下れば、獣避けの柵をくぐり、舗装道路を経て氷室だった。後から考えると、486mのピーク付近で東に分かれる道をたどれば、氷室の村を迂回しつつ、すんなりと氷室から東に下る道(京都一周トレイル)に入れたのかもしれない。
氷室の村は小さな盆地の中の明るい村である。2011年にこの村を通り、十三石山に向かったことを思い出した。もっとも当時、十三石山への登り口がわかりにくかったのだが、今回も村中の道以外は草原の中にあるようだった。そして結局、氷室から京都一周トレイルに入るのに、民家の庭先のような箇所を通り、植林の中に出て迷ってしまった。GPSを見て北に歩き、すぐに京都一周トレイルに入れたのだが。
京都一周トレイルに入った箇所は氷室村の東の出口でもあった。植林の中を下ると沢沿いの道になる。整備されて入るが、途中で倒木などもある。10人近いトレンかハイカーかに出合い、最後に野原に出た。そこから300度近く折れるようにして北に下り、鴨川と鞍馬川の合流点に出た。道路を渡り、川に向かって下ると橋がある。向かいは発電所である。なかなかの合流点なのだが、建造物や道路が景観を損なっている。
発電所の横を通り、少しだけ鞍馬川沿いに歩くと向山の登山口である。最初は急登だが、365mのピークの手前からは尾根伝いの緩やかな道になる。道はハイキング用に整備されている。
最後に少し長い登りがあり、向山の山頂に着く。三角点も展望もない。山頂で二ノ瀬駅からの電車の時間を調べた後、北の夜泣峠に向かって下った。439mのピークの東側を巻くと、すぐに夜泣峠である。2006年に貴船山から下りて来た時、確か「夜泣峠」の由来を書いた案内板があったはずなのだが、それがなくなっていた。調べると、夜泣峠の由来について、次の説明が見つかった。やはり惟喬親王にまつわる。
峠から二ノ瀬に下る。整備されているが、一箇所だけ崩れた箇所があり、迂回路が設けられている。最後に砂防ダムの横の階段を下り、二ノ瀬に着く。
後は鞍馬電鉄の二ノ瀬駅に歩くだけ。駅の表示がないので(?)、右手へと上がっていく階段に注意が必要だ。なお、当日は川の流れでカワガラスが遊んでいた。写真を撮ったのだが、遠くてアップには耐えられない。
写真、上は向山の山頂である。下は(アップに耐えない)カワガラスである。
20211006向山.jpg

20211006カワガラス.jpg

2021/10/06


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