静原の村中を歩く。東海自然歩道である。静原神社の手前に静原城跡(城谷山)への登り口がある。そこへは下ってくる予定にしていた。次の箕ノ裏ヶ岳へ登る道順として、城跡へは静原の東の外れから登るのがいいと思っていたからである。
地図を見ていると、村の東側から城跡に登る手前に三角点があるのに気づいた。畑の中の三角点がどんな顔をしているのか知りたかったので立ち寄った。小学校の手前である。点名は「相田」である。と、その三角点、国土地理院の三角点の標識はあるのだが、標石は見つからなかった。土に埋もれているのか、壊されたのか、いずれにしても不明だった。調べると、2002年の「点の記」では「正常」、排水溝の蓋の下にあるらしい。
その三角点の横は三叉路になっている。そこを北に折れ、静原川を渡り、すぐの分岐を左(西)に折れる。静原川の支流にぶつかり、それに沿って100m足らず北に歩くと左(西)に薄い踏み跡がある。それが登り口である。標識もある。
川を適当に渡り、植林の中を南に戻りつつ、尾根の斜面を巻くように登っていく。踏み跡はあるのだが、枝道が多いうえに、肝心の踏み跡も時々薄くなる。しかも急登部分がある。
稜線が近づくと踏み跡が薄くなる。適当に稜線上に出ると踏み跡が再び出てくる。この稜線へ上がる手前に石組みがある。二の丸の跡らしい。二の丸跡の少し先に堀切らしい跡もあった。大原から京都の北西部に入れる街道沿いに静原があったことから、城を築いたらしい。二の丸が見張り台になっていたようだ。
二の丸跡からは稜線上を登っていけばいい。自然林と植林が混じる。倒木は多いが、適当にやり過ごせる。途中に392.1mの三角点(点名、裏ノ谷)がある。三角点から上は傾斜が少し緩む。
山頂部(480mの独立標高点)は林の中で展望はない。少し下に静原城跡の案内板がある。神社側から来るとその案内板のすぐ横を通る。
城跡からの下りは、その神社側への道にした。南西尾根上に付けられているが、途中で南向きの尾根に変わる(南西尾根にはロープが張られている)。なかなか快適だった。これがメインのコースであり、村によってよく整備されているのだろう。
稜線を下り切る手前で、道は谷へと下る。神社の裏を見つつ、寺の前を通り、東海自然歩道になっている道に出た。
見つけられなかった三角点から山頂まで40分、山頂から村の神社まで25分だった。
写真、上は城谷山と静原の村である。下は城谷山の山頂である。
2021/10/24