静原の村中を南に抜け、静原川に沿ってしばらく歩く。竜王岳、城谷山とこれから目指す箕ノ裏ヶ岳に囲まれている。川を渡り、左岸の山を巻くようにして坂原峠を目指す。峠までは車道である。静原の墓地のための道のようだ。
峠から今回は箕ノ裏ヶ岳を目指すわけだが、反対側の尾根を歩けば瓢箪崩山に行ける。峠の標識に「箕裏け岳」と「ヶ」を「け」していたのは笑えたが、山頂を含めて「け」で統一されると「何や、これ」となってしまった。
峠から西に向かう。自然林が多少あり、多くは植林の尾根である。整備されているものの、倒木もある。303mの独立標高点の先の平らな箇所が少しうるさかった。最後は急登して箕ノ裏ヶ岳の山頂に着く。432.3mの三角点がある。林の中で展望はない。
ここで早目の昼食にした。北風が通り、夏用のシャツ1枚では寒くなったので上着を羽織った。持参した1リットルの水分は余りそうだった。
昼食を取りながら地図を確認し、西南西の尾根を下ることにした。この尾根は緩やかに下っている。途中で2人連れの登山者に会った。京都の市内に近い山はやはり登山者がいる。
なかなかのんびりとした尾根なのだが、西の方に採石場があり、その音がうるさかった。繁見坂の峠の手前で松の幼木が出てきて少し藪っぽくなるが、大したことはない。
峠には両側から車道が上がってきており、草原だった。西に下れば叡電の市原駅が近い。今回は東に下り、岩倉を訪ね、ついでに三宅八幡宮まで歩くことにした。
すぐにゲートがある。横をすり抜けられる。立入禁止とか書いてある。その下で箕ノ裏ヶ岳の山頂から南尾根を下るコートが合流する。
さらに300mくらい下ると道路にチェーンが張ってある。こちらはチェーンを上げてくぐらざるをえない。すぐ下は仏教大のグラウンドである。そこから少し歩くと比叡山が近く見えた。市内から見慣れている姿と比べれば、低い山との印象が強かった。
後は舗装道路を歩き、実相院まで下ればいい。山際の道路を選択すれば迷うことはない。
上の写真は箕ノ裏ヶ岳である。手前の畑で農作物の枯れ枝を燃やしていた。下は箕ノ裏ヶ岳の山頂である。
2021/10/24