川北英隆のブログ

水道水を飲み地球を守ろう

地球環境が危機的である。正確には、人類にとっての地球環境が危機に瀕している。人類が滅びれば、そこまでいかなくても人口が大きく減れば、地球に再び平和が訪れよう。プラスチックをはじめ、人類の製造物が化石として残るだろうが。
それはともかく、人類が生き延びるためには、二酸化炭素やプラスチック類の排出量を削減しなければならない。技術革新が必要になるのだが、同時に個人が生活スタイルを変えることも求められている。
1つは生活の質を落とすことである。
山での生活のように、日の出とともに起き、日没とともに寝ることも選択肢となる。これは現実的ではないだろうが。
乗り物に乗らず、なるべく歩くことがいい。健康になるだろうから、一石二鳥である。もっとも、電車やバスの本数を減らさなければ効果は限定的である。電車やバスの本数を減らすには、職住近接を推進しないといけない。在宅勤務を増やさないといけない。両方とも、働く者にとって歓迎だろう。歓迎していなさそうな雇用側の努力と政府の意欲が待たれる。
そんな大掛かりなものでなくて、もっと身近にできる細かな配慮がいろいろとある。消灯を適切に行うこと、家族での風呂やシャワーはなるべく連続することなど、たくさん思いつく。
その中で今回取り上げたいのが、「ミネラルウォーターから水道水に回帰しよう」である。
そもそもミネラルウォーターが重宝されるのは、水道水が飲用として適さないからであった。ヨーロッパの水道水はカルシウムが多いため、皮膚病になるとか言われていた。今回ネットでざっと検索したところ、病気のことは何も引っかからずに、石鹸が泡は立たないとか、皮膚や髪がごわつくとかは出てきたが。
この点、日本の水は軟水なので飲用に適している。少し前まで(今も会議で出される水以外はそうかな)、ミネラルウォーターは飲まない。山を歩くときはペットボトルに水道水を入れていく。
考えればすぐにわかるように、ミネラルウォーターには余計な手間が必要だ。ボトルに詰め、運搬し、店に並べる手間であり、それにはエネルギーが必要で、二酸化炭素の排出をともなう。このミネラルウォーターと水道水との二酸化炭素排出量の差(水と二酸化炭素排出量)に関する情報はネットですぐに得られる。さらにはペットボトルという容器が必要となり、やはりエネルギーが必要であることに加え、プラスチックの排出をともなう。
すぐに飲める良質な水道水があるのだから、日本人としてはミネラルウォーターから離れて水道水を愛用したい。それが人類にとっての地球を救う一歩となる。

2021/10/27


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