京都周辺で人気がありながら奥深い山、雲取山に入った。いわゆる北山の奥である。自分の車で入るのならともかくも、公共交通機関を使って入るとなると工夫が必要となる。
どう入るのか。最近良く使っているJRバスで周山に入り、そこから京北ふるさとバスの灰屋行きに乗り換える。終点の灰屋で降り、桂川の支流、灰屋川を遡り、芹生(せりょう)まで歩く。この芹生が雲取山の南の登山口である。もう1つ、京阪出町柳駅から花背方面へのバス(広河原行き)を使えば比較的簡単に雲取山に登れる(ハイキングコースになっている)のだが、ついでに周遊したかったので周山から入った。
芹生から雲取山(911.0m)に登り、灰屋川の源流地域の尾根を時計回りに歩き、寺山峠から花背に下りた。雲取山が9時の方向だとすると、寺山峠は4時の方向である。
花背からは東に沢沿いを和佐谷峠に登り、そこから北へ、滝谷山(876.0m)を往復した。和佐谷峠に戻った後、林道を歩いて花背峠に出た。この峠、国道477号線が越えている。その後、再び山道に入り、旧花背峠に出た。鯖街道が越えていた峠であり、今も雰囲気がある。
旧花背峠からは南に尾根を歩いて鞍馬山(584m)を目指す。最初は林道なのだが、中間地点の手前で山道になる。踏み跡とテープがあるので迷うことはないが、鞍馬山の手前は倒木が多い。踏み跡は比較的上手に倒木を避けて付いている。
鞍馬山の山頂から鞍馬寺へは立ち入り禁止である。コースとしては北に尾根を戻り、鞍馬川へ下ることになる。
コース全体として、何点か注意が必要である。
1つは雲取の取り付きである。芹生から雲取へは二ノ谷を遡った。それがメインのコースだと思ったからだが、その谷の手前の道が壊れていた。二ノ谷の手前で沢を左岸に渡り、二ノ谷の合流点で右岸に渡り直した。
2つに、鞍馬山の手前、634mの標高点ピークからの下りが急であることと、この付近から倒木が多くなることである。上で書いたように踏み跡が比較的しっかりしているから、踏み跡がなくなればどこかで間違った証拠である。
もう1つは全体として道標が少ないか、何もない。北山の特徴として枝道も多い。地図を、時には方角を確認しつつの歩きとなる。
写真は灰屋川の紅葉である。芹生の手前、桟敷ヶ岳からの枝稜が黄色く紅葉していた。赤は少なかった。
2021/11/03