川北英隆のブログ

雲取山から滝谷山へ

雲取山は京都周辺の人気のコースだから道が多い。山頂で少し早い昼食を口に入れつつ、どう下るのか考えた。結論は一ノ谷の源流部分を周り、寺山峠から花背に下りる道だった。
山頂から北に下る。紅葉した広葉樹林の中の道で気持ちいい。登り返し、二ノ谷と一ノ谷を分ける稜線の北側を巻く。この稜線の最高地点(雲取北峰?)も910mの等高線が囲んでいる。三角点のあるピークとどちらが高いのかと思いながら下ると、明るい峠に着いた。
フカンド峠、別名雲取峠である。この峠から一ノ谷を下って寺山峠に登り返すのが近道だが、今回はあくまでも稜線を歩くつもりだったので、広葉樹林の中を登り返した。この付近から比叡山方面が見え、その手前に植林で覆われた山、地蔵杉山(899m)も見える。
ハタカリ峠を越し、稜線の道は南東に向きを変えつつ地蔵杉山の北側を巻く。ついでなので地蔵杉山のピークに寄り道した。ピークの北東側から踏み跡が付いていて数分で登れる。杉の植林の中にあり、倒木も多い。
稜線のコースに戻り、次のピーク(890mの等高線)に登る。これを越すと林道に出る。林道は次のピーク(840mの等高線)の東側を巻いていたが、ここは稜線をたどった。緩く下ると寺山峠である。
峠から東へ谷を下りる。非常にいいハイキング道なのだが、植林を伐採中とかで迂回路に導かれる。この迂回路、細いながらもよく整備されている。迂回が終わると林道に出る。後は林道を花背へ下るだけ。滝谷山が正面に見える。
国道477号線に出る。ほんの少し南に歩くと、東に向かった谷を登る細い車道が分岐している。この道が和佐谷峠へ続いている。車道はじきに終わり、ハイキングコースになる。植林の中、谷(和佐谷)に沿って登る。最後は急登である。和佐谷峠を含む稜線には林道が付けられている。
峠から北へ、滝谷山を目指して少し歩き、広葉樹林の近くで休んでいると、ウォンウォンと音し、近づいてくる。イノシシかクマかと思い、ストックを近くに寄せて身構えた。と、オートバイが1台下ってきた。道が悪いのでアクセルとブレーキを交互に使っているのか。その後、北に向かって林道を登ったのだが、石油臭い。いずれにしても傍迷惑だった。
林道は810mの等高線ピークを巻く。この付近の紅葉が良かった。少し下るとちょっとした峠に出る。右手(北東)に踏み跡があり、滝谷山への表示もある。
滝谷山への踏み跡は落葉のせいもあり、薄く感じた。稜線の南側が杉の植林になっていて、それが稜線に倒れている。それを避けつつ山頂手前のピークを越し、登り返すと滝谷山だった。三角点(876.0m、点名は別所村)がある。展望は木の間越し程度だが、少し下りた地点からは雲取山方面が見えた。本峰は多分手前の稜線に隠れていると思えたが。
雲取山を出たのが11時10分、滝谷山が13時15分だった。
写真、上は滝谷山の山頂、下は滝谷山の少ししたから見えた雲取山の稜線である。
20211103滝谷山.jpg

20211103滝谷山からの雲取山稜線.jpg

2021/11/03


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