滝谷山から林道を和佐谷峠に戻った。そのまま林道を歩く。杉ノ峠を越えて花背峠までは快適だった。とくに杉ノ峠と花背峠の間は舗装道路だった。
もっとも杉ノ峠には多くのゴミが廃棄されている。峠付近は広場になっていて売地らしいから、リゾート施設でも予定しているのだろうか。広場の向こうに比良が見えた。
花背峠は国道477号線が越えている。趣はゼロに近い。峠から国道をほんの少し西へ(花背側)に歩くと左(南)に植林の中の山道がある。これが旧花脊峠へと通じている。急な登りを過ぎ、810mの等高線ピークを越す。倒木があるものの、踏み跡はそれを適当に避けている。登山者が多い証拠である。
下って登り返すと三角点(837.0m、点名は三輪谷)のあるピークに着く。天狗杉と呼ばれている。その名と異なり、広葉樹林の中のピークである。杉は切り株も見当たらない。
天狗杉から南に下る。チシマザサを育てている箇所を過ぎ、下り切ると旧花脊峠である。大きな杉が1本あり、その下に社があった。かつての鯖街道の雰囲気がある。
旧花脊峠から南へと林道を下る。下りが終わり、700mの等高線ピークを巻くと林道が分岐する。狭い方の林道を南に下るのが正しい。この林道、674mの独立標高点ピークの手前で西に向かって下っていく。林道歩きはここで終わり、鞍馬山へと尾根上の山道に入る。
踏み跡は比較的しっかりしている。テープも多い。赤土の目立つ稜線を過ぎ、634mの独立標高点ピークに着く。大きな杉の目立つピークである。
ここから南東に向けて急な下りが始まる。踏み跡はしっかりしている。下り切り、後は比較的緩やかな登りと小さなピークを経て鞍馬山なのだが、植林の倒木が多くなる。踏み跡はそれらを適当に避けて付いている。最後は右手に獣避けのネットがある。
鞍馬山(584m)の山頂も倒木が多い。その中に経塚と神社印(石碑)とがあった。展望はない。下の寺から山頂まで参拝に訪れた様子に乏しかった。
コースとしては634mの独立標高点ピークの少し先まで戻り、鞍馬川(東)へと下り、叡電の鞍馬駅を目指すことになる。
滝谷山を出たのは13時20分、鞍馬駅には16時25分に着いた。
上の写真は旧花脊峠である。下は鞍馬山山頂である。山頂の経塚の上に倒れ込んだ木は、僕が倒したわけでない。
2021/11/04