向日から亀岡までのコース、まずは阪急東向日駅で降りる。実は、以前歩いたポンポン山の京都寄りに何があるのだろうと思い、地図を眺めていて小塩山に気づいた。さらに小塩山の北側は亀岡市だった。以上から向日から亀岡まで、山伝いに歩くコースを組み立てた。
東向日駅を西口から出ると、改札の横にバス停がある。阪急バスである。土曜日の朝一番のバスが7時半過ぎに出る。終点の南春日町で降りる。
バス停から西山に向かって上がるのだが、枝道が多いので地図を見ながらになる。村中を抜けると竹林になる。筍の収穫が多い地域である。それでも手入れを放棄した竹林が目立つ。
獣避けをくぐると竹林が終わり、広葉樹林になる。落ち葉が多く、それも落葉直後のため、ほとんど踏まれていない。急斜面では滑りやすい。ときどき植林が混じる。いつもはがっかりする植林なのに、今回ばかりは落ち葉がなくて歩きやすいと思ってしまう。
金蔵寺への道を左に分け、傾斜が緩くなる。その先で車道を越える。小塩山にあるアンテナ群のための車道である。もう一度車道を越えると小塩山の山頂部に出る。一番奥のアンテナへの道を右(北)に分け、桧林の中、淳和(じゅんな)天皇陵への参道となる。この天皇の名、期せずだろうが(期してなら、すごいなあ)、ハイカラだと思う。
天皇陵と小塩山の山頂との位置関係が不明だったが、天皇陵を参拝したところ、左横に小道がある。それをたどると小塩山の山頂だった。642mの独立標高点のみ、植林が周囲にあって展望はない。当日の最高点にしては素っ気ない山頂だった。
山頂のすぐ南側から西尾根に向かう道がある。ハイキングコースらしく道はしっかりしているものの、コースとしてそれほど整備されているわけでもない。広葉樹林の中、落ち葉を踏みしめながら緩やかに下る。
じきに610mの等高線付近に達する。簡単な分岐の表示がある。それに従い、尾根を外れて北西の広い谷へと下る。送電塔の巡視路になっているらしい。広葉樹林の中、谷をトラバースして再び尾根上を下る。
尾根を大きく下り、撤去された送電塔の横を通る。この付近で広葉樹林が終わり、植林になる。倒木が出てくる。それを避けるために踏み跡がいろいろとあり、尾根を直進しやすい。倒木の多い地点から尾根を外れ、西に下るのが正しい。道はしっかりしている。
すぐに外畑(とのはた)の東側の車道に出る。獣避けをくぐると外畑の村落である。西京都変電所の南側を通り、小さな峠を越えて大阪府(高槻市)に入る。
バス停から外畑の獣避けまで1時間30分だった。
写真、上は登り口付近から見た小塩山、下は小塩山の山頂である。
2021/11/29