黒柄岳から車道に下り、小泉の村に向かう。山奥にしては工場の目立つ道である。小泉の中心部まで下ると、北に細めの車道が分岐している。それをたどって竜ヶ尾山に向かう。
車道を北に上がるとすぐに石段と鳥居がある。後で調べたところ、「村境の黒柄嶽に祀られていた三社のうちの一社を小泉の現在地に遷宮した」とのネットの記述がある。黒柄岳の西尾根からの道によく踏まれた痕跡があったのも理解できる。
坦々と車道を神原(かみはら)まで歩くと、そこから上りとなる。霊園を過ぎ、車道はゴルフ場(亀岡カントリークラブ)の西側を通るようになる。車道は狭いのだが、車は多くない。
ゴルフ客の姿が見え、ボールを打つ音も聞こえる。車道にアップダウンがあるのはかつての山の名残だろう。
車道が東を向き始める地点に展望テラスがある。半国山、亀岡市街、愛宕山方面の展望が良い。愛宕山には時雨の雲が掛かっていた(当日は朝からずっと掛かっていたようだ)。
テラスの先でクラブハウスへの道を分ける。そこから車道は亀岡へと下る。数歩下った箇所に竜ヶ尾山への入口がある。竜ヶ尾山から突き出した小さな尾根の部分である。踏み跡と赤いテープがある。
踏み跡はえらく急だった。広葉樹の幹や枝に掴まりながら慎重に登った。急な箇所が終わるとすぐに山頂である。広葉樹と松の混じった林の中で展望はない。412.4mの三角点(点名、矢田)があった。
山頂から四方を見ると、下にゴルフ場が見えた。さらにその方向をよく見るとゴルフボールが落ちている。ざっと探しただけで3つあったので(下手くそ)、下に落としておいた。
山頂から同じ踏み跡を車道に戻った。後は車道を下り(車が比較的多い)、広場を過ぎ、高速の上を渡り、3月に立ち寄った亀岡の西山への入口を過ぎ、国道423号線に出た。
国道から亀岡駅まで歩いて2キロ少しなのだが、車の多い道を歩く気もしなくてバス停に向かった。京都先端大学と駅の間はバスが比較的多い。ただし、バスのルートが不明だったので、安全のため大学側に歩いた。目指したバス停は穴太口である。西国三十三所第21番の札所、穴太寺(あなおじ)の入口である。後から調べると、国道を亀岡に向かって歩くと西口というバス停があり、そちらの方が近かった。
JRは乗客が多かった。とくに嵯峨嵐山からどっと乗ってきた。紅葉シーズンの土曜日だったから。
上の写真は竜ヶ尾山の山頂である。今回、どの山頂も林の中なので見分けが難しい。下の写真は展望テラスからの半国山である(真ん中の一番高いピーク)。
2021/11/30