三井住友銀行が多分力を入れているだろうVポイント、誰がこんな複雑怪奇、頭の体操的な仕組みを考えたのだろうと感心してしまう。「使わな損、損」状態になったから試行錯誤、四苦八苦したものの、そんな状態に追い詰められない限り、誰も使わないだろう。
そもそもはカミさんが三井住友系のクレジットカードで集めていたポイントを景品に変える時、誤ってVポイントギフトにしてしまったことに始まる。本当は(いつもは)Vギフト(多分そんな名)のはずだった。それだと紙ベースの商品券が送られて来る。
多少横道に入ると、クレジットカードのポイント、カード会社が示す景品は安くないから、そんなのと交換するとカード会社の思う壺である。なるべく現金に近いものと交換すべきである。もちろん、「すごい」と思う豪華景品があれば別だが。
本題に戻る。そのVポイントギフトが送られてきた。「いつもの商品券と違うやん」ということで、その処理が僕に回ってきた。「どうすんねん、たかが数千円程度で」と思いつつ、癪なので使うことにした。これが間違いの始まりだったように思う。
まずはVポイントのアプリをダウンロードし、Vポイントギフトのバーコードを読み込ませる。ここまでは簡単だったので、「何や」というところだったのだが、ここから先がややこしすぎた。Google PayかApple Payなど(どれが必要なのかは把握していない)を設定しないといけない。僕の場合はGoogle Payを設定し、いざ買い物に出かけた。試し買いなわけだから、買うべきものをイメージして。ところが、レジでは反応してくれなかった。仕方ないので現金で払った。これをもう1回繰り返した。
ここからが四苦八苦だった。というのも、Vポイントの設定画面の案内では、どこまでが最小限必須で、どこから先が拡張版かを示していないから。しかもVなんちゃらが乱立していて、それらの定義もよくわからない。
仕方ないから必要最小限と思える範囲まで設定を広げた。おかげで、よく使っているクレジットカードに登録している職業・会社名が、どうも適当に(ウソではないが非常勤のマイナーな組織に)していたことも判明した。
そこまで準備し、一番進んでいるだろう7-11でビールを1本、試し買いしてみた。うまくいかなくても現金払いして、「どうせ消費する」からで納得がいく。
この支払いも試行錯誤だった。まず店員に言っても理解してもらえない。Vポイントなんて誰も知らないから。もっとも7-11の場合、支払い方法を客がタッチパネルで指示する方式である。出てくる画面の中から適当に選べばいい。つまり試行錯誤が可能である。
今回のVポイントの場合、確か、クレジットカード、非接触だったかを選び、スマホのFeliCa(フェリカ)部分をかざして決済が終わった。心のなかで万歳三唱である。
いやー、ややこしすぎる。よほど頭の良いのが仕組みを造ったに違いない。降参だ。それとも、そもそも「シミ友銀行」と言われた組織だから、ポイントで客を誘引し、溜まったポイントを使わせず、それで大儲けしようとの仕組みだろうか。こんな手の混んだシステムなら、誰も使わないだろう。
そうそう、使えるようにするためネットで検索していたところ、「初めて使う人には、非常にわかりにくいシステムですね。改善を要求したいほどです。」とあった。ネットでの質問に対する回答だから、慣れた者の回答だろう。それをして「非常にわかりにくい」と言わせるのだから、達人の域に達したVポイントのシステムである。
2021/11/09