川北英隆のブログ

将門の首塚の今

先日、東京に出掛ける機会があり、ふと思い出したので「将門の首塚」がどうなったのかを確認した。三井物産が本社ビルを立て直したため、その一角にあった将門の首塚も、その周囲が一変したはずだから。
2017年4月22日に首塚の写真をアップした。都心にしてはと思えるくらいの木々が取り囲んでいた。18年6月、三井物産本社ビルの建設が進んでいたので、首塚はどうなったのかと確認したが、その時も以前のままだった。
「このままに近い状態で残すのかな」と思ってしまった。祟りを考えると簡単に手を付けられないだろうし。
先日、地下鉄を大手町で降り、新しくなったビルを一周して、最後に首塚に向かった。すると、首塚らしき、それが佇んでいた都会の森が見当たらない。一瞬「ええっ、大胆にも撤去したのか」と思ってしまった。しかし首塚は残っていた。
写真が今の首塚である。
周囲はモダンになっている。しかも首塚の位置全体が道路よりも一段高く、土がない。総石造りの土台(白い砂利はある)の上に首塚が鎮座していた。木々はビル側にあるだけで、それも背が低く、以前のような(少しオーバーながら)鬱蒼とした感が消えている。
今までの将門の首塚は森の中で過去を見つめている雰囲気だった。新しい将門の首塚は視界の開けた中で未来を見ようとしているのか。そう思えた。
20211205平将門の首塚.jpg

2021/12/05


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