川北英隆のブログ

亀山近郊の錫杖ヶ岳に登る

今週は亀山近郊の錫杖ヶ岳(676m)を歩いた。正確に書くと、最寄り駅は関西本線亀山駅の2つ伊賀上野駅寄り、加太(かぶと)駅である。
昨年末、亀山で降りて鈴鹿峠方面に歩いた時、南に目立つ山があり、それが錫杖ヶ岳だと知り、目をつけていた。ただし残念なことに、錫杖ヶ岳と他を組み合わせられない。組み合わせが皆無でもないのだが、今後の計画も考え、今回は錫杖ヶ岳単独とした。
錫杖ヶ岳を加太から登るのはハイキングコースに近い。移動時間が長い割にはあっという間に終わりそう。「まあ、たまにはいいか」である。
加太駅で降りると南に錫杖ヶ岳がすくっと頭を覗かせている。駅から南向きに下り、国道25号線に出て少し西に歩き、すぐに南へ、名阪国道(新しい国道25号線)に向かって坂を登る。名阪国道をくぐると沢沿いの車道である。植林が手入れされていて美しい。
小さな峠を越して300m程度歩くと錫杖ヶ岳用の駐車場がある。うまく停めれば10台近く可能だろうか。その駐車場の奥、左手(東側)に錫杖ヶ岳への山道がある。よく整備されている。小さな滝のある沢沿いに登る。1箇所だけ、沢の流れを渡る箇所に注意が必要で、道標と踏み跡を確認する。後は柚之木峠まで簡単である。
峠から東へ尾根道に入る。急登が混じる。周りが植林から広葉樹林に変わり、本格的な登りになる。階段が付けられていて、さらに上部には鎖場もある。鎖があるとはいえ、ギャップの大きな箇所も混じり、少し慎重さが要求される。最後に大きな岩が出てきて山頂である。
錫杖ヶ岳には三角点がない。伊勢湾が近い。知多半島、鈴鹿、青山高原をはじめ、四囲の眺めが素晴らしい。冬晴れであれば遠く御嶽山も見えるそうだが、今回はさすがに無理だった。
錫杖ヶ岳は修験者の山であり、雨乞いの山でもあったらしい。加太は奈良方面への街道(今の25号線の原型)として栄えたそうで、その街道横の山として目立ったのだろう。
今でも人気があり、3組に出会った。うち1組は幼稚園児だろうか、生徒が5名程度に先生2人が付き誘い、途中まで登ったようだった。駐車場でマイクロバイスが待っていた。
帰りは同じ道を戻った。登りよりも下りの岩場の足場が難しかった。
タイムは、加太駅から登山道入口まで30分、登山道入口から柚之木峠まで20分、峠から錫杖ヶ岳山頂まで35分だった。帰りは1時間に1本の列車の時間に合わせるため、ゆっくり歩いた。このため登りとの差がほとんどなかった。
写真、上は加太駅からの錫杖ヶ岳、下は錫杖ヶ岳山頂からの鈴鹿の主稜である。そうそう、朝方列車から見ると、上部が薄っすら白かった。
20211214加太駅からの錫杖.jpg

20211214錫杖からの鈴鹿主稜.jpg

2021/12/15


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