川北英隆のブログ

堀坂山へ

京都から松阪に行くルートは複数ある。近鉄を使う方法、JRの草津線を使う方法などである。朝早いと、ひょっとして名古屋まで新幹線を使うこともあるかなと想定し、ソフトで検索した。結果は着きたい時刻にもよる。
出てきたのは、近鉄の急行で八木まで行き、そこから近鉄特急に乗り換える方法だった。松阪には8時14分に着いた。南口(JR松阪駅側)に出てタクシーに乗った。堀坂山の登山口へと告げたところ、運転手が言うには「はるか昔に行っただけなので」と。そして、「登山口に森林公園があるか」とか「登山口は何町やったか」と質問してくる。
何のためかなと考えながら答えていると、「ナビを入れるので」と無線で事務所へ連絡し、「堀坂山の登山口、森林公園から、伊勢寺町付近」と指図した。と、ナビ画面が始まった。乗ったのは名鉄タクシーだった。タクシーも少し進んだなと、変なところで感心した。
堀坂峠への道に入り、伊勢自動車道をくぐり、堀坂川を渡って100m程度の所でタクシーを降りた。山側(左)に「森林公園第二駐車場」の看板がある。
駐車場の縁を回るように、小型の車なら通れそうな道がある。それが登山道に通じている。その道を歩くと小さな峠に着く。地形図に132mと表記された箇所である。その峠の右手に「堀坂山」の標識がある。後は尾根道をたどるだけ。植林と広葉樹林が入り乱れた尾根道である。コースは手入れされていて、迷うことはない。
急登して456mの独立標高点のピークに着く。「高山」とのプレートがあった。少し下り、再び急登になる。オモトが赤い実を付けていた。急登が終わると森林公園からのメインルートと合流する。さらに道が良くなる。落葉広葉樹林が美しい。
少し登り始めると「雲母谷の高 578m」と表示のあるピークを通る。堀坂山の山域は花崗岩が多く、石英や長石らしき岩も転がっている。雲母(きら)谷ではその名のとおり雲母や水晶が取れた(今でも?)とのこと。
その後、目の前に大きなピークが出てくる。ちょっとした岩場になり、稜線が南を向くと堀坂山雌岳の山頂(680m)である。石の祠があり、その中に観音様らしき石像がある。
雌岳から少し下り、登り直すと堀坂山の山頂に出る。木がほぼ刈り払われ展望がいい。一番高い箇所に石組の台があり、その上に祠があった。三角点(757.2m、点名は堀坂山)はその祠の南側にあった。祠の北側は少し低くなっていて、そこに小屋がある。
白猪山が南西に大きく、その奥に局ヶ岳が鋭角的に頭を覗かせていた。伊勢湾や曽爾方面も見えたが、当日は霞があった。
写真、上は雌岳山頂の祠である。下は堀坂山山頂からの白猪山の展望である。中央右奥、三角点の上付近に局ヶ岳の頭がある。
20211222堀坂山雌岳.jpg

20211222堀坂山.jpg

2021/12/22


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