毎年何かが起きている。この2年間は疫病であり、権力の亡者達のいがみ合いだった。でも、こちらの命はまだ無事、やりたいことを少しだけだができた。それで十分、だから良い1年だったと思っている。毎年のことだが。
もちろん残念なことも多かった。でも、残念なのは「良かったこと」との対比でしかない。「良かったこと」はいつか終わる。美味い物は食べたら消える。旨い酒もぐびぐび飲むと明くる日に残って悔いになる。
今年は海外に行けなかった。昨年は成田まで行けたから(そこで突如として追い払われただけだが)、ますます海外が遠くなった。それでも関西を中心に野山を歩いた。藪の中に入り、ヒルに食われ、ウルシに負け、清水をすすった。面白い体験だったと思う。
明日からの新年、今年に負けないように、それ以上に面白いことをしたいものだ。
以上を思いつつ、宝塔寺および七面山の入口を守る仁王門と、武運と智慧の神様である藤森神社(かつ藪山にふさわしい名前のような神社)の写真をアップして、今年の締めとしたい。
雪の舞う大晦日の京都から。
2021/12/31