天気が事前の予報よりも良さそうだったので低山を歩くことにした。京都市内から見るかぎり、少し高い山には雪がありそうなので、ほぼ大丈夫な宝塚方面の低山を選んだ。
兵庫県には小さな山が多い。どう選び、どう歩くのか、適当に決めた。選択したコースは、阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷駅で降り、その北側の釣鐘山(205m)、石切山(283.5m)を歩いて一度平地に下り、その後、愛宕山(335m)と中山(478.0m)を歩こうというものだった。下山を清澄寺(清荒神)か中山寺かに迷い、歩いた気分で決めることにした。
京都を6時に出ると雲雀丘花屋敷には7時少し過ぎに着く。えらく近い。お日様がようやく働き始めようとする時間である。釣鐘山を見つつ、高級とされる住宅街の坂を上がり、釣鐘山の南東側のコースを入る。釣鐘山付近からは大阪がよく見える。
釣鐘山を下り、登り返すと石切山である。住宅が足元に迫っている。石切山を下り、地図を見ながら満願寺に下りた。嘘か本当か、坂田金太郎(金太郎さん)の墓がある。なかなか立派な寺だった。
参道を南に下り、車道に出てすぐを北西のゴルフ場に向かって歩く。川沿いの道であり、ゴルフ場の西側でもある。途中、ゴルフ場に入る。フェンスはあるのだが、完全ではなく、下手くそに打ち込まれるリスクがある。そんなゴルフ場を抜け、愛宕山の西側の峠を目指す。峠からは愛宕山への道がしっかりと付いていた。
愛宕山を往復し、ゴルフ場の端の道を途中まで戻り、送電塔の巡視路を使って西側の尾根に上がる。尾根は中山までの縦走コースになっている。ハイキングコースなのだが、岩が多少あり、小さなアップダウンが続く。別のゴルフ場を北側に見つつ、長尾山と呼ばれるピークに上がる。六甲などの展望がある。
実はこのピークの200mほど先で北に折れ、ついでだからと422.2mの三角点ピークを往復する予定でいた。等高線で見るかぎり、形もいい。しかし、そのルート探しに一苦労した。さらに別の(つまり3つ目の)ゴルフ場の敷地らしく、フェンスがある。少し偵察をし、フェンス沿いに送電塔への巡視路を見つけ、それを歩いた。422.2mのピークには点名そのまま、向井山とのプレートがあった。
縦走路に戻り、ゴルフ場の南沿いに歩き、一登りすると中山である。北側に展望がある。中山からは中山寺の奥の院に出た。その先は昔からの参道である。小さな石仏と丁目石が置かれている。ただし古い道のためだと思うが、石が多く歩きにくい。今回は参道を辿ろうと思ったので使わなかったが、横に新しい踏み跡があるようだった。
最後は中山寺に出た。西国三十三所第24番札所である。寺から南に下りると阪急宝塚線の中山観音駅である。
雲雀丘花屋敷駅を7時10分に出て、中山観音駅に12時40分に戻った。
写真、上は満願寺、下は中山寺奥の院である。
2022/01/08