尾根に上がれば、後はハイキングコースである。良い道を、とはいえ花崗岩質の岩が点在するコースを歩く。小さなアップダウンがある。
361.6mの三角点(点名は最明寺)を越し、愛宕山のとは違う、当日2つ目のゴルフコースを北側に見ながら下る。280mの鞍部まで下ると右横にゴルフコースが広がる。
鞍部からは長尾山に向けての登りである。今回のハイキングコース上の長尾山には花崗岩質の岩が点在している。少しガレた箇所もあり、林が切れて展望がきく。六甲から神戸、ゴルフ場の奥には箕面から妙見山付近が広がっていた。
長尾山とされるピークを過ぎ、再び林の中に入り、送電塔を過ぎ、少し登ると右手(北)に下る道がある。赤い印も付いている。これが422.2mの三角点に向かう踏み跡であるのは確かだった。その入口の明瞭さからして「簡単にピークに達することができる」と判断したのだが、すぐに誤りだと気づいた。
地形画では422.2mのピークへと伸びた尾根の少し下に破線路が描かれている。それなのに、分岐から少し下ると、道は小さな谷に向かっていて、イメージとは異なった。
谷には下らず、上の方に道があるのではと探したところ、それらしい踏み跡が稜線に向かって伸びている。その踏み跡に数歩入ったところ、低い簡易フェンスがある。「このフェンスを越えないと行けないのかな」と思い、乗り越え、尾根付近まで上がったところ、ゴルフボールが複数個落ちていた。中山の北側に広がる当日3つ目のゴルフコースの東端らしい。簡易フェンスはそのゴルフコースの境界を示している。ゴルフコースの横を歩くのは危険である。元に戻り、「仕方ないな」と谷に下りた。
小さな谷で、登り返すとやはりフェンスがある。よく見るとその先に明瞭な踏み跡が続いている。フェンスを越え(一部が扉になっていて、針金の結び目を外せば開く)、その踏み跡に入った。右側(東)はフェンスだが、その横の灌木が刈り払われ、狭いながらも歩きやすくなっている。軽く尾根に向かって登っている。
踏み跡を登り終えると送電塔である。その手前で谷側に下る。フェンスの一部が壊れていて、そこから谷に下る道が付いている。
少し下った後、道なりに登り返すと送電塔の東側である。そこから尾根道になる。もう1つの送電塔まで道は明瞭(要するに巡視路)、その先も比較的分かりやすい踏み跡がピークまで続いていた。ただし尾根が広いため、草が深いと踏み跡をたどるのは難しいかも。
422.2mのピークは林の中で展望はない。点名は向井山、点名そのものの山名プレートがあった。ついでにゴルフボールも置かれていたのだが、「けったくそ悪い」ので横に払った。
写真、上は向井山の山頂である。下は巡視路から振り返った向井山である。もう少し形のいいピークのはずだが、アプローチに使った巡視路からしか見えなかった。
2022/01/09