阪急の川西能勢口で能勢電鉄に乗り換え、多田駅で降りる。この間、わずか8分ながら、前回登った釣鐘山と石切山が見える。多田駅から西側へ、車道を歩く。道は猪名川沿いに多田神社へと続く。狭い道だから、車が来ると注意が必要である。
清和源氏発祥の地とかいう多田神社に参拝した後、南に猪名川を渡り、多田院西から大平山(257m)を目指した。これが一番山に近かったからである。
後から考えると、少し遠回りだが、新興住宅地の湯山台から登ったほうが良かったかもしれない。というのも、多田院西からのアプローチは道横に廃屋が多く、あまり気持ち良くなかったから。鶏の飼われている小屋があり、そこだけ生命を感じた。
多田神社への参道となっている猪名川の橋を渡り、川沿いに県道を200mほど歩くと左(南)に1車線の車道が分かれる。それを上がり、高架になった県道をくぐる。直後に車道が分岐するので、左に進む。後はほぼ道なりに高みを目指す。やがて車道は谷に入る。鶏小屋を越す付近まで廃屋が点在する。
車道は終わるが、道は広い谷に続いている。目印のテープが出てくる。比較的大きな岩が点在する明瞭な道で、植林もなく、気分が晴れる。山頂らしき姿も木の間から見える。
じきに山頂の南側の分岐に着く。湯山台からの道が最初に合流し、その後に三角点経由若宮への道にぶつかる。その分岐を北に上がると山頂はすぐである。
大平山の山頂は東が開けている。箕面から明ヶ田尾、さらに妙見山方面が見えた。
分岐に戻り、南西に歩いて三角点を目指す。道は引き続いて明瞭である。
三角点は林の中にあった。299.3m、点名は大平である。多田側からこのピークは見えないから、少し低い257mのピークが大平山になったのだろうか。
三角点を越えると下りになる。印のテープはあるのだが、里山らしい分岐がいくつかある。最後で分岐を見逃したらしく、予定していたよりも少し東側で車道に出てしまった。愛宕山を囲んで展開しているゴルフ場(愛宕原GC)の北側を通る車道である。ほとんど使われていないようだった。
その車道を西に下り、若宮に出た。ここには別のゴルフ場(宝塚けやきヒルCC)への入口がある。こちらは山の北側にあるためか、雪のためにクローズしていると書いてあった。
写真、上は多田付近から見た大平山である。道の下の猪名川にはほとんど水が流れていなかった。下は大平山の三角点である。
猪名川にかかる多田神社の橋からゴルフ場北の車道に下りるまで、60分だった。
2022/01/16