川北英隆のブログ

コロナ検査キットの用心

新型コロナ抗原検査キットをネット通販で入手しておいた。今すぐ必要な事情があるわけではないのだが、オミクロン型の感染者数が、まさにウナギ登りだから。今までは用心していれば感染しないとほぼ確信できたが、今回は少し別のようでもある。
それに肝心の日本の検査体制や医療体制がこの2年間、ほとんど進歩していない。同じことだが、PCR検査のキットが払底しつつあるとか報じられている。日経新聞によると、人口1000人当たり1日の検査件数は、日本が1件なのに対し、イギリス20件、アメリカ6件、韓国3件とある。日本が大きく遅れている。
政府として予算がないのか、保健所として陽性反応が出ると仕事が増えるのでPCR検査を積極的にしたくないのか、専門家と称される者が無言で(無能とまでは言わないが)、コロナ防衛体制の不備をそのままにしてきたのか。結果は、その場しのぎのパッチワークが2年間続いている。
日本の感染者数が各国に比べて少なかった要因の1つに、この検査体制の不備があると思う。検査して欲しいと思っても、保健所から何やかやと言われそうなので、「検査して欲しい」と申し出るには意を決しないといけない。日本人の遺伝子にコロナに打ち勝つ「ファクターX」なんてあるわけがないと僕は思っている。
それに、知り合いの家族がオミクロン型に感染したらしいのだが、軽症だったためか、くれた薬は普通のもの(風邪薬?)で、自宅療養にあるとの話しも聞いた。とすれば、オミクロン型の感染者がこれからさらに増えた場合、少々のことでは「自己責任で」と放置される可能性が高い。
以上の理由で、自衛のために新型コロナ抗原検査キットを注文した。某A社のサイトから朝に注文したのだが、その日の夜に配達されたようだ(郵便ポストに入っていたのを本日の朝に引き出した)。某A社は緊急用に対応しているのだろうか。
この製品、中国製である。「研究用」と書いてある。某A社が自ら販売しているようなので、「研究用」なら違法ではないのだろう。「研究用」と書かれた同種の抗原検査キットが他にも売られていることだし。
この現象もまた「変なの」である。政府として、研究者でもない者が「研究用」を買えるなんてマヤカシを本当は許すべきでないのにと思う。まあ、黙認し、許さざるを得ない弱みがあるのだろう。

2022/01/24


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