新型コロナワクチンの3回目接種券が届いた。昨年12月末にかかりつけ医難民になり、この1月に幸か不幸か病気をしなかったために新たなかかりつけ医がいない。そこで集団接種を申し込むことにした。そこで思ったのが京都方式の「変なの」である。
申し込みは電話かネットである。一足先に来たカミさんが電話で申し込もうとしたところ、「電話の場合、こちらから架け直す必要があるので時間がかかる、ネットのほうが早い」と言われたとか。仕方ないのでネットで申し込んだところ、翌日に電話があり、会場と日時が決まった。
僕の場合、接種券の届いたのが少し遅かった。その頃には多くの接種対象者に接種券が届いたのだろう、ネットで申し込んだのだが、翌日に電話がなく、翌々日に架かってきた。接種の会場と日時はカミさんの場合と同じ提案をされた。多分モデルナが敬遠されていて、集団接種会場が空いているのかもしれない。
もっとも、接種して具合が悪くなる事態を想定すると、カミさんと別の日のほうがいいと思い、翌日にした。具体的には12日である。意外にすんなりと受けられる。
以上の経緯からわかるように、京都の接種の予約はネットで完結しない。コールセンターを仲介する。コールセンターから連絡があるのは早い場合でも翌日、僕の場合は翌々日だった。ちなみに僕には翌日に電話がなかったものだから、「忘れられているのかも」と思ってコールセンターに電話したのだが(カミさんがだが)、全然繋がらなかった。
埼玉の知人の話しを聞いていると、すべてネットで完結している。彼の接種時期は今月末、ファイザーになったとのことである(1回目と2回目はモデルナ)。その知人、接種券が届いたのは僕とほぼ同時期である。前回の接種は僕よりも1ヶ月くらい遅かったはずなのに。沖縄の知人の場合も接種券が届いたのは僕よりもずっと早く、1月下旬だったようだ。
どうも京都の事務が遅れている。それに予約システムが前近代的である。どうして全国一律のシステムにできないのか。統一するとシステム構築の費用が安くなると思う。厚労省、ひょっとして総務省がからむのかもしれないが、能力不足、指導力不足ではないのか。
さらに言えば、接種券に同封されていた注意書きによると、「2回目の接種完了から原則として8ヶ月以上あけて接種を受けてください」とある。僕が12日に受ければ7.5ヶ月しか経過していないことになる。多くの接種者がそうだろう。これまた「変なの」である。
政府として急速かつ大量感染者出現の第6波が起きるとは想定していなかったため(楽観的な見通しに基づく対応を繰り返しているばかりなため)、ワクチン接種が後手に回った証拠である。ついでに書くと、保健所という人海戦略を維持しているのは役所としての既得権限への拘泥であり、入出国に関する「ほぼ鎖国政策」は感染者を入れてしまった場合の責任を取りたくないという姿勢だろう。
いずれにしても、今の政府の危機予測能力と危機対応能力を1から作り直さなければならない。本題の京都から外れ、余計なことを書いてしまったが。
2022/02/06