川北英隆のブログ

高代寺山を越す

京都を朝早く出ると7時台に能勢電鉄の妙見口駅に着く。季節はまだ寒が明けたばかり、妙見口付近の水溜りは凍り、冬枯れの木々の枝には薄っすらと霧氷が付いていた。
駅を出る。妙見山への登山者の後ろ姿を見ながら、駅のすぐ先の分岐を左にとる。見上げると高代寺山の大きな姿がある。その先、高代寺(こうだいじ)山への道標が時々出てくる。
人家の横の狭い道を通り、谷沿いの道に出る。石の道標のようなもの(字がかすれて読めない)や石仏が出てきて、信仰の道だったことがわかる。
古い山下への道を南に分け、ほとんど放棄された段々畑(もしくは伽藍跡?)に沿って谷を登り詰め、車道に出る。高代寺への車道であり、高代寺山山頂の通信施設の整備用でもある。
車道を右(北)に登る。妙見山を眺めながら高代寺に着く。鐘楼を右に見ながら石段を上り、本堂に出る。「七宝山」との扁額が掲げられている。
山頂への道は本堂に向かって左(西)に少し歩いた箇所から始まる。手入れの悪い竹藪の横を抜け、高代寺山の東尾根に出る。広葉樹の中に大きな針葉樹の混じった深い林の中をわずかに登れば山頂である。
三角点(488.5m、点名は寺の号と同じ七宝山)があるものの、通信施設の横である。展望もなく、雑然としていて楽しくない山頂だった。
山頂から南西に下り、通信施設からの車道に出た。それを下り、上りに使った妙見口からの道が出会う箇所に戻った。そこから西に下り、新光風台の新興住宅街の北を通り、一庫ダム湖(知明湖)の東側に付けられた車道に出た。途中、太陽が照るようになった。その光に霧氷が融け、大粒の雫となり、木陰に降っていた。
妙見口から高代寺山山頂まで40分、山頂からダム湖まで45分だった。
写真、上は高代寺の本堂である。下は知明山の公園から見た高代寺山である。山頂直下に小さく通信用のアンテナが見える。
20220210高代寺.jpg

20220210知明山からの高代寺山.jpg

2022/02/10


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