今年に入って、コロナや雪や仕事のため山に入るのが少し大変になっている。そんな中、今週は信楽の経塚(558m)という山を歩いた。最近見つけた登り残しの山である。
どこにあるのかは説明が難しい。宇治の西、もう少し近くでは茶処の宇治田原から峠を西に越えた地点である。狸の焼き物で有名な信楽からは東へ、直線距離で6キロ程度と近い。
先月末、立木観音付近を計画した時に、ついでに地図で周囲を調べていると「経塚」という山名を見つけた。登っていないので、今週の候補となった。。
どうアプローチするのか。最初は信楽から歩いてもいいかなとも思ったが、登山口まで10キロ程度あり、国道歩きが混じる。代わりにタクシーの場合は帰りをどうするのかが問題である。500m程度の無名に近い山に往復1万円を使うのは、少し美学に反する。
そこでバスを調べた。大発見があった。甲賀市(信楽も甲賀市の一部)のコミュニティバス(朝宮線と呼ばれる)が大津市まで伸び、京阪石山寺駅もしくは大石小学校(立木観音からの帰りにバスに乗った地点)まで来ている。ただし本数は限定的だが。
今回はもう1つ制約があった。比較的天気が良さそうと選んだ日の16時からネットでの会議が入っていた。それまでに帰らないといけない。
以上から、まず京阪石山寺駅を7時15分に出るバスに乗った。登山口近くの朝宮バス停には7時54分に着く。帰りは、10時に朝宮に戻れたのなら大石小学校までバスがある。とはいえ2時間で帰れるとは思えない。順調に歩けて11時頃だとすると、信楽駅行きのバスがある。それを逃すと13時30分頃までバス停付近で待つか、歩くかして信楽に出ることになり、16時からの会議にはぎりぎりだろう。
以上の時間的制約を考慮し、コースを調べ、次の計画にした。
朝宮バス停(地名は上朝宮)から北へ車道を歩き、畑という集落を過ぎ、その少し北にある学校の脇から西に上がり、経塚を含む南北の稜線に登り着く。稜線を南へ歩き、616.4mの三角点(蝙蝠ヶ岳)と595.7mの三角点(深堂山)を経て経塚を越え、朝宮に戻る。これなら11時頃には朝宮に戻れるはず。
実際はというと、稜線へのとり付きに少し苦労した。時間があるのならもう少し先(北)から稜線に入るのが良かったと思う。ネットの情報によると車道が稜線を越えていて、そこから簡単に入れるらしい。
次に、稜線上に踏み跡程度はあるのだが、その明瞭さにムラがあり、ルートの確認が少し面倒である。結局は地図に相当頼った。また当日の雪だが、木々の枝や木のない場所に少し残っていた。
以上を除くと適当な運動だった。結果は、11時5分に朝宮バス停に戻れた。さらに登山口まで車道を歩く途中、岩谷観音があり、手前に関連の社や石仏を見ることができた。
写真、上は岩谷観音である。お堂が乗っている岩の下に磨崖仏がある。下はバス停付近から見た経塚(多分)である。
2022/02/16