川北英隆のブログ

最初の三角点・畑に登る

京都駅から6時半頃の東海道本線に乗り、石山駅で京阪電車に乗り換えると、石山寺駅に7時前に着く。バス停(大津中心部方面)は改札を出て左にある。
「7時15分発のバスを待つのは寒いな」と思いながら、瀬田川の夜明けの風景を眺めていた。カモだろうか、鳥の群れが朝日を浴びて飛んで行く。
甲賀市のコミュニティバスが信楽方面からの数人の客を乗せ、意外に早く到着した。乗客が降りた後、運転手に「乗るのは反対側のバス停から」と尋ねた。「ここから乗れる」との返事だった。バスの中は暖かい。
バスは少し石山方面に進み、Uターンして信楽に向かう。甲賀市に入り、学生が乗って来る。朝宮に小学校がある。そのバス停の3つ先、朝宮バス停で下車する。300円だった。
霜が降りた尾根瓦を見ながら村中を東に50mほど進むと、「岩谷観音」の標識が出てくる。それに従い、左(北)に折れる。岩谷川に沿った県道である。石塔、石仏があり、信仰の道だとわかる。茶畑の脇を通る。「帰り、ここに下りてくる」と予定しているので、道を確認しておいた。比較的広い道が経塚から下りてきている雰囲気だった。
2つの社(堂)を過ぎ、谷が狭まると、右手に岩谷山仙禅寺の碑が見える。石段を登りお堂と、その土台部分の花崗岩に彫られた磨崖仏を拝んだ。山城の鷲峰山(金胎寺)の別院として栄えたそうだが、現在は無人であり、かつ小さな堂しかない。
鉄分で赤く染まった岩谷川を遡ると両側が茶畑になる。車道にも少しだけだが雪が残っている。その先で峠を越え、畑という村に入る。村の中心部は谷を挟み、車道の西側にある。村中のしだれ桜が望めた。
集落を通り過ぎ、その先の学校の敷地の下側を通り、送電線の下をくぐる。そこから西へ、経塚の稜線に上がることを予定していた。最初に目指すのは616.4mの三角点(点名は畑)の北側である。しかしこの登りは不明瞭だった。
送電塔があるので、もう少し北側に巡視路を探すべきだったのかもしれない。稜線のさらに北側を車道が越えているので、それを目指すのが正解だったかもしれない。
とはいえ時間的な制約があるため、登り始めると引き返せなかった。幸い下草が薄かったため、植林の中を適当に上がり、何とか三角点の北側で稜線に出た。そこで巡視路らしき明瞭な踏み跡と合流し、すぐに616.4mの三角点のすぐ北の送電塔に達した。この付近、下草は小笹が多く、木々の枝に雪が残り、踏み跡には所々雪があった。
送電塔からは巡視路と分かれ、南に稜線を歩く。踏み跡はほぼ明瞭である。緩く登り三角点に着いた。蝙蝠ヶ岳と名付けられたピークである。最高点は三角点のほんの少し南にあり、620mの等高線で囲われている。広葉樹林の中で展望はなかった。
上の写真は畑の村と蝙蝠ヶ岳である。右側にしだれ桜が見える。下は616.4mの三角点である。
20220217畑野村と蝙蝠ヶ岳.jpg

20220217蝙蝠ヶ岳の三角点.jpg

2022/02/17


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