南丹市は亀岡市の北隣りにある。八木町はその南丹市の南に位置し、亀岡盆地の北を占めている。八木町の山には2回だったか登っているものの、亀岡盆地の北を区切る山に入ったことがない。今週はその八木町の北の山を選んだ。
21年5月、八木町の筏森山を中心に歩いた時、その北にある諸木山一帯が大きかった。筏森山が294.9m、諸木山が496.8mだから、その差である。
今回、その諸木山を計画したのだが、それだけでは簡単すぎる。そこで、同じく亀岡盆地の北を区切る紅葉山(もみじやま、380m)と龍王ヶ岳(498.5m)を組み合わせることにした。
どう歩くのか少し思案した末に、バスで龍王ヶ岳の北麓、神吉に入り、そこから渋坂峠に上がり、龍王ヶ岳、紅葉山、諸木山の順に縦走しようと計画した。
今回、思案することがいくつかあった。
1つは、諸木山から下山するルートに獣避けのゲートがあり、施錠してあったというネット情報である。このため、諸木山を最後にした。最初から「どうしようかな」はない。
もう1つは、バスを龍王ヶ岳の南麓の村で降り、谷沿いに渋坂峠に上がろうと当初思っていたのだが、その道に倒木が多いとのネット情報である。最初から倒木と格闘したくなかった。ついでに書くと、北側から渋坂峠に上がるルートも難しいとの書き込みが複数ある。こちらは、「いずれにしても50m少しの高度差だから、強引に登ってもたかが知れている」と覚悟を決めた。
以上から、上で書いたコースになった。結果はというと、渋坂峠に獣避けのゲートがあり、それが完全には開かなかった。そこで強引に(でもゲートを壊さず)突破した。縦走路は倒木が点在し、また地図でルート確認が必要な箇所もあった。とはいえ何とかなる程度だった。諸木山からの下りのゲートが最難関に近かった。やはり施錠してあり、柵を乗り越える以外、どうしようもなかった。全体として「物好きの山」であり、ハイキングを越えている。
バスを降りたのが7時45分、帰りはバスを使わずに山陰本線の八木駅まで歩き、駅に着いたのが13時45分だった。
写真、上は諸木山(中央右のピーク)である。中央少し左側のピーク(水無山と呼ばれ、実は諸木山よりも高い)から下りた。下は龍王ヶ岳(中央右、送電塔のあるピーク)と紅葉山(中央から左に広がるピーク)である。これらの展望は八木駅までの歩きで得た。
2022/02/27