関西本線の加茂で降り、西口から奈良交通の和束方面行きバスに乗る。我々2人だけかと思っていたのに、複数名が乗ったのには意外感があった。白栖口バス停で降りる。10分少し乗っただけだが、完全な「山奥」である。
沢に沿って上がり、茶畑の中の村に出る。村の奥に登る山(白須三角点の山)などが見える。山道をたどって三角点へダイレクトに登ることも考えたが、安全を優先し、三角点の北側の峠まで車道をたどることにした。府道である。
荒れた竹藪、大きな2本の杉、茶畑の作業のための軽トラが印象に残る峠への登りだった。峠を越えて50m-程歩くと左手(南)にコンクリートの車道が分かれる。483.7mの白栖三角点の西側を通る道である。それをそのままたどってもいいのだが、少し近道をするため、すぐに左手(西)へと、これもコンクリートの車道に折れた。茶畑の作業道である。
茶畑の中を上がっていくと、正面に白栖三角点のあるピークが見えてくる。やがてそのピークに突き当たる付近で車道が終わる。振り返ると和束の中心部が見えている。その奥に鷲峰山が大きい。
車道からピークの北尾根に入る。入口はヤブっぽいが、よく見ると踏み跡がある。三角点まで短い距離であるし、下草も少ないので適当に上がったが、北東尾根に沿って踏み跡がある。最後はその踏み跡をたどり、三角点の山頂に達した。広葉樹林の中に三角点と「白栖」の名札があった。展望はない。
三角点から南に下る。踏み跡は明瞭である。先に分かれたコンクリートの車道に出る部分が少し不明瞭ながらも、迷うことはない。車道は300mほどで突き当たり、そこに「松茸山、立入禁止」との趣旨の表示がある。それは9月中旬から11月中旬までの期間限定なので、無視して尾根筋の道(道の右にナイロンの紐が張ってある)を歩くのが正しい(我々は間違って100m程車道を歩いてしまった)。
あくまでも尾根筋を歩き、北山の独立標高点(487m)の北側のピークに到達する。事前に調べていなかったのだが、標高492m、「北山2」のプレートがあった。ということは地形図にある北山の標高よりも5m高い。確かに490mの等高線がピークを囲む。つまり(つぶさに調べてはいないが)この付近の最高点であり、今回の最高点でもある。
その最高点から距離にして100m弱下り、左(南)に折れる。平坦な稜線を歩くと最後に道が分かれる。右(西)に歩くと「北山西展望台」である。展望台と称されるが広葉樹林の中だった。直進すると487mの独立標高点のある北山のピークなのだが、こちらは北山西展望台よりもわずかに低く、かつ樹林が深い。とはいえ、いずれも自然林の中、快感があった。
写真、上は鷲峰山(中央左)と茶畑、下は北山山頂である。
2022/03/17