北山からは往路を北に戻り、北山最高点からの尾根道に合流する。さらに少し下って最高点の北側を巻く道に入る。北山に向かう時、その入り方が不明だったので少し心配していた。北山からの戻りから見ると右前方に向かって明瞭な踏み跡があった。
山頂から巻道へと下り終わる。右側にナイロン紐の張られた道である。後はそれをほぼ尾根伝いに南西に向かって下っていく。木の間からちらっと北山の姿が見える。緩やかな下りが続き、舗装道路に出る。北山分岐と呼ばれる鞍部である。
ここで地形図を見たために間違った。というのも三上山(さんじょうさん)への道が破線路になっていたので、それらしい古い道を歩いたのだが、実のところその道は地形図の実線路で、谷へと下っていく。鞍部に引き返し、新しそうな舗装道路に入った。JR奈良線の棚倉付近からこの舗装道路が伸びてきているようだ。
舗装道路を上がり、三上山の北側にある460mの等高線の一角を越す。そこから南に向きを変えながら鞍部に下り、三上山への最後の登りとなる。舗装道路の左手にハイキングコースがあるので、それに入る。すぐに山頂に着く。展望台が設けられている。三角点(473.1m、点名は三上山)はその奥にあった。
展望台に上がると、鷲峰山、比良、比叡、愛宕、生駒、金剛、大峰、曽爾、そして春日山が見えた。残念ながら春霞がかかっていたが。
昼食の後、南に下った。すぐに山頂の西を巻いてきた舗装道路に入る。「冒険の道」と表示のある、整備されたハイキング道が舗装道路を縫うように付いている。昔からの登山道である。舗装道を離れ、それを下った。
下り終えると沢である。舗装道路に再び出る。それを400mほど沢沿いに下ると、対岸に道が見えてくる。沢には橋がかかっている。海住山寺(かいじゅうせんじ)への分岐である。
沢を対岸に渡り、そのまま支沢を登って稜線を越える。稜線の南側を少し巻き気味に下ると海住山寺の境内に入る。境内を抜けるには100円が必要と書いてある。境内を迂回する道もある。せっかくなので境内に入った。
写真、上は三上山の三角点とタテハチョウ、下は海住山寺の五重塔である。
2022/03/18