鳥飼山へのとり付きは急かつ踏み跡が薄い。しかし高度差50m少し登れば尾根に出る。広葉樹の中、振り返ると上之岳が木の間から見える。
標高460mの小ピークを越え、少し登り返した尾根上で、南の高畑峠からのコースに合流する。その先から昼ヶ岳までは比較的歩かれているため、道がはっきりとする。
一登りすると鳥飼山(528m)の山頂だった。三角点はない。広葉樹林の南西側が切り開かれていて、その先に大舟山が鋭角的で立派だった。山頂の北側からは昼ヶ岳方面が木の間から見える。ただし最高点は手前の小ピークに隠れて見えない。
鳥飼山から昼ヶ岳への尾根は北に続く。岩の多い箇所を下る。鞍部からの登りは急である。補助ロープが設置されている。その後もアップダウンが続き、反射板の横を通る。
その後、軽く登ると「昼ヶ岳南峰」のプレートのあるピークに達する。590mの等高線が囲む。昼ヶ岳北峰(地形図に昼ヶ岳の表示のあるピーク、595m)とほぼ同じ高さである。
南峰から下り、急登すると昼ヶ岳だった。三角点はない。山頂の広葉樹林の南側が切り開かれ、そこから大舟山と南峰とが見えた。南峰の方がいくぶん高いように見えたが、南峰山頂の木のせいかもしれない。アップダウンの連続に疲れたので、ここで小休止とした。
昼ヶ岳からの下りはしばらく東を向いた後、北に変わり、広い谷を下るようになる。落ち葉が多く、踏み跡がわかりにくいため、テープの印が頼りになる。そのうち、左手に水路を見つつ、狭い土手のような上を歩くようになる。左手に水路の水が落ちていき、下に池がある。その先、右に内田池が見えるようになり、堰堤の南側に出る。多少その景色に期待していたのだが、普通の池でしかなかった。
堰堤へと南から道が上がってきている。ハイキングコースにもなっている。道の西側が少し崩壊し、土の見える斜面になっている。大舟山への尾根はこの崩壊した部分の上にある。斜面にはわずかな踏み跡がある程度だった。
鳥飼山の登り口から内田池まで1時間55分かかった。
写真、上は鳥飼山山頂から見た大舟山、下は南側から見た昼ヶ岳南峰である。
追記:昼ヶ岳からの下り、谷に入る手前で大きな音がした。木の太い枝が崩れ落ちるような音だった。風はなかった。クマが人の気配に慌てて木から落ちたのではと思っている。
2022/03/27