川北英隆のブログ

六国見山と大平山

今回の横浜南部の丘について詳細を書いても仕方ない。主要な山頂のポイントだけを記しておく。まずは六国見山(ろっこくけんさん)である。
駅として北鎌倉が近いのは明らかである。そこから六国見山に上がるには複数のルートがある。今回は円覚寺境内の南側の尾根を上がることにした。
北鎌倉駅の改札は鎌倉寄りに1箇所あるだけだった。かつては閑静なというか、田舎駅だったのだろう。売店もコンビニもない。飲み物や食べ物を現地調達できなかった。
駅を北側から出て、線路沿いの細い道を200mほど歩いた。途中、円覚寺の立派な入口を無視し、地図を見ながら路地のような民家の間の道に入る。鳥居のある祠を過ぎ、階段を上がる。人家を過ぎてようやく尾根に出る。常緑と落葉の広葉樹が混じり、下草に笹の生えた道だった。
主稜(と言うほどでもないが)に上がり、左(北)に折れ、まずは六国見山を往復する。距離は100m少し、緩く登り、大きな木と笹とに展望を阻まれた山頂に出る。三角点(147.1m、点名は八州見)がなければ通り過ぎそうだった。6つとか8つとかの国が見えるとの地名ながら、足元しか見えないに近いのは残念だった。展望のきく場所もあるらしいのだが、探す気はなかった。
先の分岐に戻り、そのまま南に下ると人家の上に出る。舗装道路に下り、六国見山からの尾根の続きに出るまでがややこしかった。概略は舗装道路を離れ、階段のある道を南に下り、円覚寺と名月院とを分ける峠道(舗装道路)に出る。それを100m程度南西に歩くと、左(東南東)に人家の横を上る道がある。「天園」を指し示す表示も出てきて、北鎌倉から明月院の横を上がってくるメインのハイキングコースと合流する。
その先はハイカーの多い道だけによく踏まれ、しるい(汁い)箇所もある。最初は建長寺の北側の稜線を歩く。今回の稜線全体に言えることだが、凝灰岩のような砂岩のような岩が多く、祠として削られた箇所が点在する。丘全体に山桜系の木が多く、満開前後の花が道に散っていた(前回のブログの写真)。
途中、展望の得られる箇所(勝上山、しょうじょうさん)があり、そこから建長寺の伽藍群と湘南の海が見えた。空気が澄んでいれば富士山も見えるらしい。
その先、稜線を25分くらい歩くと開けたピークに出る。と、予想外に大平山(おおひらやま、159.2m)の表示があった。地形図上の大平山はもう少し先であり、「東に見えている小高い丘が本来の山頂ではないか」と思ったのだが。
その表示上の大平山と地形図上の大平山の間は草原状だった。北側はゴルフ場になっている。コンクリートの建物(クラブハウス?)があり、それが取り壊し中でうるさかった。公衆トイレがある。北側の住宅街から簡単に登れるようで、子供連れもいた。
その公衆トイレの北側の道を上がると地形図上の大平山である。コースとしての表示は「天園」だった。横浜市の最高点(159.4m)と書かれていた。
上の写真は六国見山の山頂、下は建長寺の俯瞰である。
20220403六国見山.jpg

20220403建長寺俯瞰.jpg

2022/04/03


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