今回のプチ旅行の夕食では、金沢は居酒屋風の店、富山はちょっとした割烹料理店を使った。コスパはというと金沢の方が高かった。両方とも日本食に満足したのだが。
金沢は飲食店が林立している。富山は金沢ほど多くない。両方ともネットで適当に選び、混まない時間帯に入店した。
金沢も富山も魚文化であり、京都の影響がある。昆布の文化圏でもある。それだけに味の質が高いと言えるだろう。
美味かった食材はいろいろとあるのだが、1つ目はイカである。思い出すと、ホタルイカの天ぷら、スルメイカの墨作りがよかった。2つ目は昆布締めである。新鮮な魚の切り身と昆布の味とが調和していた。3つ目は白エビである。刺し身も天ぷらも良かった。4つ目はノドグロの棒鮨である。そのノドグロ、深海魚ながら高級魚の仲間に入っているが、現地での値段はほどほどである。この点も評価を高くした。
忘れていたがバイ貝も美味かった。品書きにはバイ貝と書いてあったが、出てきたのは比較的大きな貝だった。京都の魚屋で売っているバイ貝はもっと小粒だから、それとは種類が違うのかもしれない。そういえば岩ガキも食べた。酢を使った刺し身である。上手に調理してあった。
昼は駅弁にした。富山の鱒の寿司は駅弁として一般化してしまったが、富山の市内を歩くといろんな店が作っているのに気づく。「一度違う店のを」と試したところ、これが予想外に美味かった。大量生産されてしまうと品質が落ちるのだろう。ラーメンの有名店がチェーン化すると「不味い店」が出てくる。それと同じようだ。
焼鯖寿司の駅弁も食べた。これも良かった。京都駅で焼鯖寿司の駅弁を買って「何じゃこりゃ」と思って以来、敬遠していて損した気分になった。
ということで、金沢と富山に再度旅行するインセンティブが生じてしまった。
2022/05/14